INTERVIEW
3SET-BOB
2016.07.08UPDATE
2016年08月号掲載
Member:KAI(Ba/Vo) YUSUKE(Vo/Gt) RUKA(Dr/Cho)
Interviewer:荒金 良介
-まず"3SET-BOB"というバンド名がすごく気になりました。
YUSUKE:中学3年生のときにつけたバンド名なので、中学生のセンスなんですよ(笑)。僕が好きなHi-STANDARD、10-FEET、BLINK-182は、バンド名に数字やハイフンが入っているし、GOOD CHARLOTTEやSUM 41は、人の名前っぽいし――SUM 41は本当の意味は違いますけど。だから、数字、ハイフン、名前をバンド名に入れたかったんです。
-SUM 41は"夏休みの41日目に活動を始めた"という意味ですもんね。
YUSUKE:それをあとから知って恥ずかしくなりました。"3SET"は夕日から取って、数字の"3"は日本語でしか"サン"と読まないから、"俺は日本人だぜ"というイメージをつけようと。"BOB"は、中学生のころにスポンジ・ボブがめちゃくちゃ流行ったので。
-まさかスポンジ・ボブから取ったとは(笑)。RUKAさんはこのバンド名でいくと言われたときはどうでした?
RUKA:"BOB"はあれですけど......別にダサいとは思わないし、いいなと思いました。
YUSUKE:意地でもこのバンド名を使いたくて。中学生から3SET-BOB(以下:サンボブ)という名前でやってるから、見返してやりたいというか。中学の同級生や先輩と全然会ってなくても、"お前、サンボブだよな"ってわかってもらえるんですよ。あと、これ以上にかっこいいバンド名はないと思ってて。
-これ以上にかっこいいバンド名はたくさんありそうですが。
一同:はははは(笑)。
-当時の音楽性は今のサンボブに通じるところはありますか?
YUSUKE:今作の「SUMMER DAAAY」(Track.3)は僕が高校生のころに作ったものを録り直しました。それは新メンバーのKAIが入って(※2016年2月に加入)、曲作りをする中で再確認しました。中学3年生から何も変わってないなと。俺らのスタイルはこの3人で確立されつつあるけど、根本にあるものは何も変わってないです。
-結成当時はメンバー全員男性ですよね?
YUSUKE:そうですね。女性とバンドをやるなんてまったく考えてなかったです。SHACHIもそうだけど、僕が好きなバンドは全員男3人組が多かったので。
-中学生のときにやりたかった音楽は?
YUSUKE:当時は何も考えてなくて。好きな音楽がたくさんあったし、僕はラッパーになりたかったんです。まぁ、今もなりたいフシがあるんですけど。
KAI:はははは(笑)。
YUSUKE:でも『AIR JAM 2000』(2000年リリース)のビデオを観て、これだったらできそうだなと。
-映像の中の誰に衝撃を受けたんですか?
YUSUKE:THE MAD CAPSULE MARKETSとHi-STANDARDを観て、なんじゃこりゃ!と思って。フェスみたいな文化も知らなかったし、テレビでRIP SLYMEやケツメイシが歌ってる姿しか知らなかったので、異様な光景だったんですよ。普通っぽく見える人たちがすごい大人数を盛り上げてて、俺もそっち側に行きたいなと。それで、アメリカのポップ・パンクの要素も取り入れつつ、日本語の曲が好きだから、日本語でやろうと。中学生のときはラップが好きだったので、韻を踏んで遊んでました。韻を踏むと、普通の歌でもポップに聴こえたり、リズムに乗せられるから。
-今作も韻を踏んだ歌詞が多いですもんね。
YUSUKE:今もラッパーになりたいと思ってますからね(笑)。別にやっちゃダメということはないし、それが今作にも反映されてますね。
-ちなみにヒップホップはどのへんを聴いてました?
YUSUKE:ラップの入りは小学校のころです。あと、僕の母親がミーハーなのでいろいろ掘ってきてくれるんですよ。RIP SLYMEやケツメイシ、あと僕はKICK THE CAN CREWが一番好きなんです。昔からヒップホップとバンドの垣根がなくて、同時進行でハマりましたね。
-そしてバンド自体は2011年に、当時RUKAさんと前のベースの方と本格的に活動を開始したんですよね?
YUSUKE:僕が20歳のときにメンバー全員辞めちゃって、ひとりになったんですよ。ドラマーだけがなかなか見つからなくて。で、知り合いのバンドがベースを探してると言うから当時のベースを紹介したら、そのバンドが当時RUKAちゃんがいたバンドと対バンしてたので、そのときの映像を見させてもらいました。そうしたら、ドラマーの女の子が小さくて見えなかったんですけど、すごく興味が湧いたので、一度スタジオに来てもらいました。