INTERVIEW
3SET-BOB
2016.07.08UPDATE
2016年08月号掲載
Member:KAI(Ba/Vo) YUSUKE(Vo/Gt) RUKA(Dr/Cho)
Interviewer:荒金 良介
-最初にスタジオで合わせたときの感触は?
YUSUKE:スタジオに入る前に実際にRUKAちゃんに会ったら、すげぇ小さくて......予想以上に小さくて。
-(笑)
YUSUKE:でもスタジオに入ったら、(RUKAのドラムは)音がでかいなと。とはいえ"女の子とバンドをやるなんて想像つかないし、俺がなりたかったHi-STANDARDの画とは違うな"と思って。だからどうしようかなと僕の中で会議しました。ただ、コーラスをやってもらおうと思ったので、RUKAちゃんの声は強い武器になるなと。逆に可能性を感じたんです。
-RUKAさんは声を掛けられたときはどう思いました?
RUKA:前にやっていたバンドが解散したんですが、そこで終わりたくなくて。で、渡された音源を聴いたときに純粋にいい曲だから、やってみたいなと。私も日本語の曲が好きだし、歌詞を見るのも好きなので、その歌詞に惹かれました。うまく言えないですけど......嘘をついてない感じがいいなと。素直で飾ってないから。等身大のYUSUKEが出てるところがいいなと思いました。
-今年2月にKAIさんが加入して、現3人編成になったわけですけど、加入した経緯を教えてもらえますか?
KAI:僕が前にやっていたバンドのときに知り合って、同じ歳だし、好きなバンドも共通してたんですよ。BLINK-182、Hi-STANDARDも聴いてたけど、周りにはそういう話をできる人が少なくて。で、だいぶ期間が空いてから、急に連絡があったんですよ。
YUSUKE:もともとKAIのベースが好きだったんですよ。コーラスもできるし、前のベースにも"KAIみたいにできないの?"と言ってたくらいだから(笑)。それでベースが脱退したときにすぐ連絡しました。
KAI:当時連絡をくれたときはバンドをやっていたから、すぐに決められなくて。もちろんサンボブの動きはネットで知ってたし、単純にやりたいジャンルだったんですよ。今も掛け持ちでやってるんですけど、YUSUKEの曲は面白いというか。僕がやってるバンドでは絶対使わないようなコード進行だし、RUKAちゃは小さいけど、このパワフルさは何だよ!って。
-それから数々のオムニバスにも参加してますが、SHACHIのトリビュート盤『SHACHILDREN』(2013年リリース)にも参加してますよね?
YUSUKE:KAIと同じ歳なんですけど、完全にその世代でしたからね。日本語、英語の括りもあまりなくて。
KAI:単純にインディーズ・バンドが好きで聴いてましたからね。
-SHACHIのデビュー作『power of life』(2000年リリースの1stミニ・アルバム)収録の「NEVER MIND」をカバーしてますが、原曲の"Who yeah"のパートを"Say Yeah"にわざと変えてますよね?
YUSUKE:そうです。僕らのデモに「Say Yeah!!!」(2012年会場限定リリースの2ndデモ表題曲)という曲があって、サンボブと言えばその曲というイメージがあるから。ここは"Say Yeah"と言った方が引っかかるかなと。
-ストレートな歌詞、シンプルな曲調という意味でもサンボブの音楽性からSHACHIの影響も感じました。それで今作『3SCREEN』を聴かせてもらいました。どれをMVにしてもいいくらい、全曲キャッチーでとても良かったです。
YUSUKE:ポップさ、キャッチーさはKAIが入ったことで、今までよりやり出しやすくなりました。
RUKA:幅が広がったよね。
YUSUKE:うん、歌やコーラス・ワークもできるから。新体制一発目の音源で、すべてを越えなきゃいけないと思ってましたからね。
KAI:みんなでアレンジしても、"いいねいいね"って物事がスムーズに進むんですよ。
YUSUKE:同じシーンで育っているから、話が早くて。ただ、レコーディングが終わるまでは大丈夫かなと思ってました。
KAI:今までにない曲もあるから、不安だったんでしょ?
YUSUKE:うん。でも完成したものを周りの人に聴いてもらって、今までにない評価をもらえてるんですよ。
-周囲の反応もいいと?
YUSUKE:全然違いますね。なので、自信になりました。
RUKA:生まれ変わった感じはしますね。
YUSUKE:サンボブの入門編としていい作品になったと思います。俺ららしい3曲かなと。
-Track.1「CREPE」は唯一YUSUKEさんとKAIさんとのツイン・ヴォーカル体制で歌ってますね。
YUSUKE:いろんな声があった方が単純に面白いので。KAIには絶対歌ってもらおうと思ってました。