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INTERVIEW

Death I Am

2016.06.13UPDATE

2016年06月号掲載

Death I Am

Member:Shogo Tsuruda(Gt) Jacob Wilcox(Vo) Kaz Niita(Dr)

Interviewer:今谷 重治

-すごいですね。極端に言うと昔のOPETHのような展開の仕方ですよね。

Shogo:そうですね。戻ってくるときは久しぶりに戻ってくるみたいな。イントロ、Aメロ、Bメロ、サビっていうのを繰り返すのがあんまり好きじゃなくて。もう1回聴きたかったらまた聴けばいいじゃないですか。だからほとんどの曲がそういう構成をとらずに、1ループで終わるようにしています。

Kaz:ただ単にリフをくっつけていくだけなら、誰でもできると思うんです。でもそういうストラクチャーでありながらちゃんと起承転結を作ることをとても意識してますね。

-そしてこの曲では、Jacobさんの地を這うようなグロウルから、突き刺すようなスクリームまで多彩なパフォーマンスも聴きどころだと思います。

Jacob:その曲が求めているものをヴォーカルで表現したんだよ。俺はリスナーとしてすごく飽きやすいタチだから、俺が聴いて飽きるようなものだったら他の人が聴くはずもないと思って、いろんなパターンのヴォーカルを入れている。だからレコーディングに関しては、1stのときは全部1日で録り終えたけど、今回はすごく時間をかけたんだ。

-SUICIDE SILENCEのようなリフで始まるTrack.7「Abandon Ship」は、デスコアへの愛を感じます。実際そういったことは意識されてますか?

Shogo:なるほど(笑)。デスコアは好きですが、この曲は特別それを意識したわけではなくて。どちらかというと、テクニカル・デス・メタルを意識して作った部分があります。今作はデスコアならではのブレイクダウンをあんまり入れないようにしていて。でもブレイクダウンで感じられる快感とかブルータリティみたいなものは、メタルコアとかハードコアの良いところだと思うので、それを僕らなりのテイストでできたらいいなと思ってます。で、この曲に関しては、めちゃくちゃ速いのが作りたくて、リフの数は他の曲とあまり変わらないんですけど、速すぎて一瞬で曲が終わっちゃうという(笑)。

Kaz:Death I Amの中で一番速い曲なんじゃないかな。それで短い曲なのに、起承転結がしっかりと盛り込まれているんですよ。

-短いと言えば、Track.8「Blindness」は約2分で曲が終わり、その後はSE的な音が鳴り続けるという構成になってますね。

Shogo:実は「Abandon Ship」と「Blindness」はセットで作ったんですよ。その2曲はグラインドコアに近い要素も入れたいなと思って。

-MVにもなっているTrack.11「Calculating Fate」は、改めて今作を凝縮したような凄まじいエネルギーを持った曲に仕上がっています。この曲をラストに持ってきた理由はなんですか?

Kaz:このバンドって、もちろんブルータルなんですけど、メロディックな要素が強みだと思ってまして。それでメロディックなパートを終盤に持つ「Calculating Fate」を最後に持ってきたかったんです。"ぶっ殺す"って感じのアルバムではなくて、いろんな感情があって、終わったあとに考えさせられるというか。そういうアルバムにしたかったんですよ。

Shogo:映画のエンドロール的な感じで、余韻に浸るように聴いてもらえればなと。

Kaz:そういうメロディックな曲も、アルバムの真ん中にあるよりは最後に持ってきた方が映えると思うんですよ。

-今作を機に海外進出も予定されているとのことですが、逆に今まで日本以外でライヴやっていなかったのが意外です! 具体的には、どのような形でライヴをやっていきたいですか?

Shogo:僕らの音楽を受け入れてくれるところってどこだろうって考えていて。ブルデスならインドネシアとかがアツくて、日本のバンドも歓迎されているんですけど、そういうところとも違うかなと。そうなるとアメリカとかヨーロッパなのかなと思っていて。とにかく海外で1回ライヴをやるところから始めたいですね。

-国内のみならず、海外も含めて目標にしているバンドや共演してみたいバンドはいますか?

Shogo:バンド活動のやり方としては、Crystal Lakeとかすごい刺激になるし、HER NAME IN BLOOD、Crossfaith、NOCTURNAL BLOODLUSTとかの活動の仕方もすごくかっこいいなと思っていて。音楽面だと、DECAPITATEDとかDYING FETUS、BEHEMOTHは超ツボですね。

Kaz:僕はX JAPANと共演したいです!

Jacob:俺らのやり方で成功したいね。メンバーそれぞれの生活の中にバンドが溶け込んでいるのが俺ららしい活動だと思うから、それを続けていきたいな。

-では最後に激ロックの読者へ向けてメッセージをお願いします!

Shogo:今回初めて僕らを知る人もたくさんいると思うので、メタルが好きなのであれば、ぜひこの2ndアルバムを聴いてほしいです。気に入ってくれたら1stアルバムも自信あるのでチェックしてください。そして、今年は7月18日(月・祝)に渋谷CYCLONEでワンマン・ライヴをやるので、遊びに来てください!

Kaz:こういう日米混合3ピース・バンドっておそらく僕らしかいなくて、ユニークなバンドだと思うので、ぜひ音源をチェックしてワンマン・ライヴに来てください。あと大阪でもライヴをやるので、僕らのライヴを体験していただければなと。

Jacob:ピットに入るのを恐れるな。