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INTERVIEW

MONOEYES

2015.07.23UPDATE

2015年07月号掲載

MONOEYES

メンバー:細美武士 (Vo/Gt)

インタビュアー:西廣 智一

-なるほど。バンドでのレコーディングはスムーズでしたか?

うん、すごくすんなりいった。最初にエンジニアの柏井(日向)くんから"エディットできる方向でいくの、それともドキュメントでいくの?"と聞かれて、俺はドキュメントで行きたいと答えて。でもドキュメントでいくってことはしっかり録らないといけないってことだし、逆を言えば加工でなんとかする前提じゃないので、そこを話してコンセンサスが取れてからは特に悩むこともなかったです。

-演奏については、細美さんからみなさんにこうプレイしてくれと指示を出したんですか? それともそれぞれの好きにプレイしてもらったんですか?

今回は全パート、一応下書き程度は俺が作って持ってってます。最終的にはそれを咀嚼したメンバーがそれぞれ、自由にフレーズを足したりしてます。"武士、これ嫌だったら言って"って言われたら、"そうだね、ここはあんまり動かないで欲しいかな"とか"いや、そこはもう全然自由にやって"とかその都度返してました。

-じゃあバンドではあるんだけど、最初のスタートであるソロというところは残しつつ。

そうですね。とにかく人生で1回、自分で完璧に納得するとこまでやりたいから、手伝ってくれっていう感覚でした。もう2度とやれる気はしないけど。

-えっ、そうなんですか?

うん。ソロっていう作曲は1枚だけ作れればいいと思ってたから。1枚あれば十分。

-そこはバンドというものに対してこだわりがあるから?

......ていうかひとりで作るのが大変だから(笑)。正直、もう2度とやりたくない(笑)。楽しいんだけど、俺からすると一生に1枚でいいから出そう、っていうことが今回のハードルの高さを決めてくれてたんで。それはかつて飛んだことのない高さだったから、自分の限界を越えようというチャレンジでした。だから当然楽しいだけじゃない。ただ、"楽"なことが楽しいかっていうと必ずしもそうじゃなくて、自分にハードルを課してそれを飛べたときの喜びみたいなものが、音楽をやっていくうえでは常につきまとうから。あと1曲残ってるけど、これを書ききれれば自分は飛び越えられる気がして。それさえ飛べれば、2度とあんな高さには挑戦したくないね。少なくとも今は。

-バンドでやってきた人がソロ活動をするにはいろんなタイミングがあると思いますが、細美さんにとってはこのタイミングがベストだったということなんでしょうか?

the HIATUSがいっちょまえになるまで他のことをやる気はまったくなかったです。the HIATUSはすごくオルタナティヴだしプログレッシヴだし、そこを頑張ってもなかなか難しいよって言われるところで勝負してきてるし、これからもそうしていくんだけど、それが納得いくひと試合が終わるまでよそ見もできなかったしね。で、去年の武道館公演が成功して、第2試合が始まるまでのこういうタイミングって、次はあと5、6年はないと思ったから、今しかないなと思ったのかもしれない。それに5、6年経ってからじゃもう書けないものもあるだろうと思ったので、ちょうど良かったですね。

-the HIATUSは大人のロックという印象が強くて、それと比べるとMONOEYESで表現しているロックは目線的に細美さんが10代、20代のころに憧れたロックに近いのかなと。そこを純粋に楽しんでいるような印象を受けました。

the HIATUSの反動で始めたわけじゃないから、そんなチージーじゃないけどね。目線を変えてるつもりは全然なくて、さっきも言ったように作り方が違うだけの話なので、ミュージシャンシップって意味ではあんま変わってないです。でもまあ、MONOEYESは入れ物がわかりやすいしね、カラフルなケーキの箱みたいで。創作料理なのかラーメンなのかっていう違いはあるけど、おいしいものを作ろうっていう気持ちには変わりはないですね。

-MONOEYESとしての活動はこれ1枚だけなんでしょうか?

もちろんMONOEYESは続くよ、もうバンドだからね。でも次に制作するときは今回みたいに全部自分ひとりでってやり方はしない。それはもういいです(笑)。

-純粋なソロ・アルバムというのも聴いてみたい気もしますが。

例えばライヴもなくて、他の仕事もなんにもなくて、どこかの島にでも行って制作環境を整えて、1年間黙々と、外界とまったく接触せずにやれるんだったら、もう1回チャレンジする気になるかもしれないけど、その環境はちょっと作れる気がしないですね。そういう意味では、今はこれで精一杯。でももしやるんだったら、ハードルをもうひとつ高く上げて、そこを飛べるかやってみるんだろうな。