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INTERVIEW

MONOEYES

2015.07.23UPDATE

2015年07月号掲載

MONOEYES

Member:細美武士 (Vo/Gt)

Interviewer:西廣 智一

-細美さんがこれまで参加してきたバンドの名前って、どれもシンプルなものですよね。

そうですね。ELLEGARDEN、the HIATUS、MONOEYES。本当は単語3つのカッコイイ名前とか付けたかったんだけど(笑)。

-そして今年の5月半ばにバンド結成と6月のシングル発売についてアナウンスがあり。ちょうど5月の頭にMAN WITH A MISSIONとの対バンでthe HIATUSのライヴを観たばかりだったので、ビックリしたんです。

まあ俺も最初はソロのつもりだったからね(笑)。

-先ほど"しばらくひとりで曲作りをしてなかった"という話がありましたが、以前のインタビューで"スランプでしばらくひとりで曲が書けなくて、the HIATUSの前作『Keeper Of The Flame』のときに久し振りにひとりで曲を書いた"と言っていましたよね。その経験を経て、ソロに挑戦しようという自信がついたんでしょうか?

たしかにひとりで曲が書けるようにはなったんだけど、the HIATUSではあくまでみんなで曲を作りたくて。自分で最初のきっかけを生んだものがまったく違う形に着地するのも面白いんですけど、今回はそれとは違う形にしたかったんで、the HIATUSの外でやることにしました。the HIATUSは歌も5つある楽器のパートの1つなだけで、メインディッシュじゃない。このふたつをちゃんと分けておけば、次のthe HIATUSのアルバムはもっと突っ込んだものが作れると思ったんです。

-その線引きのためにMONOEYESが必要だったと。

うん。the HIATUSでは隆史のドラム、ウエノ(コウジ)さんのベース、マサ(masasucks)のギター、一葉の鍵盤がぶつかり合うところをすごく聴かせたいし。だからあのバンドで歌がメインになるようなものをやるのは、ちょっと違和感があるというか。

-そういう経緯を経て6月24日にリリースされたEP『My Instant Song E.P.』ですが、最初に聴いたときのインパクトがものすごく強くて。どの曲もまず最初にメロディが耳に入ってきて、何回も聴き返してるうちに気づいたら口ずさんでるという、そういう作品集だと思いました。

ありがとう。EPの曲はアルバムの中で考えると、比較的ソフトな方なんで、早くアルバム全曲をみんなに聴いてもらいたいなって思いますね。

-アルバムの制作もいよいよ佳境ですね(※インタビューは6月末実施)。

メジャーの進行じゃないよね、これ。7月29日に出るのに、まだ歌を録ってるっていうのは(笑)。

-これは作詞でのこだわりによって時間がかかっている?

こだわりっていうのもそうだけど、俺の中では面白いものを作るってことはまず採算度外視じゃなきゃいけないし、工期度外視なぐらいじゃないと作れなくて。ちゃんと採算が枠内に収まるように、工期に収まるように、ってことは代わりに心配してくれるスタッフがいるからお任せして、俺はなんも考えずに面白いものを作ることだけに集中したいなと思ってやっていると、こんなふうになっちゃうこともあるんですよね(笑)。物理的にあと1週間悩めるんだったらやっぱりギリギリまで悩みたいし、限界までは頑張りたい。今回は曲自体は2月末に全部できあがって、アレンジも3月頭には終わったんだけど、作詞にずいぶん時間がかかってますね。やっぱり1曲1週間はかかっちゃって、そのペースで14曲作るとなると3ヶ月はかかるから、まあそんな感じになりますよね。

-作詞に時間がかかるようになったのには、何か理由があるんですか?

結局作詞もひらめきだから、すべての行がひらめきで埋まるまで時間をかけてる感じです。今はあと1曲を残すだけなんで、頑張ってるところです。

-書いている詞の内容は、MONOEYESとthe HIATUSとでは変わってくるものですか?

意識して分けてはいないんだけど、曲の出自が違うので、それに沿ったものになるのかな。the HIATUSは作品性を追求してるからあんまりメッセージは関係なくて、音が面白い、音を楽しむ作品を作ることに重きを置いてるから、発声したときに音楽的に1番いい歌詞であれば文章としての体裁や内容はそこまで重要じゃなくて。ステージ上で演奏したときに、子音と母音の組み合わせが音楽的に面白いというところがthe HIATUSの歌詞では重要です。逆にMONOEYESではそこに書かれている内容の方が大事になってくる。そもそも曲の向いてる方向が違うので、それは自然と分かれますね。曲にしても同じで、例えばthe HIATUSは部屋でお酒を飲みながら聴いたりするのがすごく楽しいんだけど、脳内でも踊れるし、そういうものを作りたいと思ってる。でもMONOEYESはライヴハウスで馬鹿騒ぎするっていうのが前提だから、それに合った言葉を選んでいくとこうなっていく感じなのかな。もちろん家で聴いても最高なんだけど、ライヴハウスにみんなで集まって音を出すのがMONOEYESには1番合うっていうか。