－ただ、ラウドロックだけに止まらず、ジャズ／フュージョンやプログレの影響も窺えますね？

O：それも自然と。

T：偶然ですね。

O：さっきも言ったように自由なスタンスで曲を作ってたんで。

T：チャックが最初のころ、RED HOT CHILI PEPPERSにはまっててそういうリズムをよく叩いてたということもあるし、誰かの家で飲んでるときたまたまつけてたテレビでラテンの番組がやってて、すげえかっこいねってそれを取り入れてみたり、私が細かいフレーズ作りにはまってたり、そういうのがいろいろ合わさって、ジャズ／フュージョン、クロスオーヴァーみたいになっていきましたね。

O：だから、最初のころはライヴハウスでライヴをやっても、お店の人から"君たちは結局、何をやりたいの？ 音楽性が全然わからない"と言われて結構悩んだりもしました。"俺たちどこにも属せない"みたいな。

C：でも、俺はそれがすごくばかばかしいと思ってた。

O：そう。そうなんですよ。結局、そんなことを言われても自分たちがやりたい音楽をやるのが1番楽しいんです。それを10年続けたらなんとなく個性になったのかな。

T：今回のアルバムには15曲入ってますが、まだ固まったとも思ってないんです。まだ完成したとは言えないというか、音楽的にもまだまだ先が見えそうな気がしてるんですよね。ジャズ／フュージョンでもないし、わかりやすいメロコアでもないし。何だろう？ これからも思いついたことをやると思います。

O：ルールはないんです。楽しいと思いながら、やりたいことをただやってきただけなんですよ。これからももっと自由にいろいろやっていきたいですね。

－結成から10年、メンバーそれぞれに他のバンドをやったり、仕事したりしながらもずっと続けてきましたね？

T：もう1つのバンドが忙しくなってしまったため、私が抜けることになって2007年に1度解散したんですけど、結局解散してからもこっそり何回かライヴをやってて（笑）。そういうペースでできるならやっぱり楽しいし、jamming O.P.を続けることがとても偉大なことに思えてきたんですよ。

O：仕事や生活を理由に止めたいと思ったことは1 度もない。寝る時間を削ってでも続けたいのは単純に楽しいから。メンバーのことも、みんなで作った曲も好きですし、それを演奏するのはホント楽しいので、これがなかったから逆に生活がつらくなると思います。

－でも、なぜjamming O.P.なんでしょうか？

C：飲んでて楽しいからじゃない（笑）？

O：それはすごい大きい。もちろん音楽的なところでも全員のことをリスペクトしてるし、プレイヤーとしてもいいメンバーが揃ってるんですけど、そもそも人間が好きなんですよ。だから練習よりも飲んでるほうが多い（笑）。毎週金曜日になると、チャックさんからメールが来るんです。だから、みんな金曜日の夜はふわっと空けてる（笑）。3時間練習したら3時間きちっと飲む。そういうところから出てくるグルーヴもあると思うんです。jamming O.P.って人間臭さや泥臭さが出てるバンドだと思うんですけど、それはそこだと思うんです。

－飲んでるときはどんなことを話すんですか？

O：音楽の話はほとんどしない。雑学とか最近あったこととか仕事のグチとか（笑）。

T：音楽の話をすると大体METALLICAになる。

O：METALLICAってやっぱすげえなって。

T：あとは昔のJ-POPの話。飽きずに昔からしてますね。

O：こんだけ飲んでるのに話が尽きない（笑）。

－J-POPってたとえば？

O：僕、ギターを始めたきっかけはB'zなんです。B'zの話をするとみんな嫌がるんですよ"また始まったよ"って（笑）。

T：だって、出会ってからずっとB'zの話されてますから（笑）。