DISC REVIEW
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結成10年目にして(その間、1度解散を経験)、初の全国流通盤なんて、いまどき珍しいぐらいマイペースな横浜の4人組、jamming O.P.。「crossover」というTrack.8の曲名が物語るとおり、メタルコアとジャズ/フュージョン/ファンクの融合を熱度満点の演奏とともに追求しているわけだけれど、それが難解なものにならず、いわゆる歌ものとしてもアピールしているところがこのバンドの大きな魅力と言えるだろう。激しいスクリームも交えながら、終始、温もりが感じられる太田垣哲也(Vo/Gt ex-all is vanity、静カニ潜ム日々)の歌声がいい。マイペースでもいい。このまま活動を続け、また作品をリリースして欲しい。 山口 智男