INTERVIEW
BEFORE MY LIFE FAILS
2014.11.05UPDATE
2014年11月号掲載
Member:Matsuno (Vo) Shinji (Gt) Boo (Gt) Tsutomu (Ba) Nobu (Dr)
Interviewer:米沢 彰
-前作から約1年半でシングルをリリースすることになりましたが、この間はどういった活動を行っていましたか?
S:EP『(FOR)LORN』をリリースして"(FOR)LORNツアー"を行い、それが一段落したあともツアー・サポートを中心にコンスタントにライヴは行っていました。それと平行して次のリリースに向けた曲作りに取りかかっていたのですが、曲をより洗練していく作業に時間をかけていました。具体的には『Punk Goes 90s Vol.2』にRAGE AGAINST THE MACHINEのカバーで参加して、新たな僕たちの一面を見つけて感触をつかんだり、今回のシングルに向けて、レーベルのZESTONE RECORDSやATTIC STUDIOのレコーディング・エンジニアとより密に連絡をとって、曲に対しての意見をもらったりプリプロを行ったりといった活動に多くを費やしていました。
-オープニング・トラックの「Direct Solaris」が特徴的ですが、『SOLARIS』はこれまでのBEFORE MY LIFE FAILS(以下:BMLF)が常に持っていたダークな空気感がかなり薄れたように感じました。実際にそういったことを意識として持って制作に入ったのでしょうか?
S:1曲1曲を洗練させていくという過程の中で、川崎さんをアレンジャーに入れて第三者の意見やアイディアを取り込んで消化していったことがとても大きいと思います。ダークな空気感を薄れさせようという意識ではなかったのですが、今までのBMLFをある意味ぶち壊したいという意図はありました。その中でみんなで歌う、シンガロングする、キャッチーさを持った曲というのはBMLFにとって必要だったと思っています。賛否両論となるくらいの曲というのをひとつの目標にして取り組むことが意識としてありました。
M:周りにどう捉えられようと毎回同じ雰囲気のものを作っても飽きてしまうので、新たな1歩を踏み出せるよう、感じた刺激をアウトプットに素直に繋げていったらこうなったというイメージですね。
B:今回は共通意識として、メロディの部分を念頭に置いて制作しようと言う考えはありました。イメージが変わったのであれば、自分たちが意図して来た事ができたのかもしれませんね。
-シンガロングを呼ぶキャッチーなサビがこれまで以上に耳に残りますが、サビのメロディ・ラインは主にヴォーカルのMatsunoさんですか?
M:僕はスタジオでオケにのせてフンフン鼻歌で歌ってみたり、デタラメ語で音階やリズムのアタリをつけて、後で歌詞をのせるという過程がいままでの制作においては大半でした。今回はその中でShinjiが、実際にシンセでこういう音階はどう?と提案や意見をくれました。そのやりとりの末にキャッチーで芯の太いメロディラインをつくることができたと思います。
-エッヂが立ったギター・リフに、グルーヴィーなブレークダウンとBEFORE MY LIFE FAILSの持ち味が今作でも存分に発揮されていますが、これらの構成はメンバー全員で作っているのですか?
S:曲の大まかな構成自体は僕が作っていますが、より細かい部分、パートの際立たせかた、それぞれメンバーの特徴を出すといったことはプリプロの過程の中でメンバー全員で取りかかっています。前回よりも多くのアイディアが詰まっている楽曲になっていると思います。やっぱり5人でひとつのバンドなので、5人のパートが合わさったときに気持ちいいかどうかといったことは、単純ですがとても重要なポイントにしています。あとは曲を創って壊すの繰り返しですね。結果的に曲を持ってきたときの状態に限りなく近いってこともありますが。その過程で新たなアイディアが生まれて、よりいい内容の曲にはなっているのでいるので、まぁそんなものかなと。