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INTERVIEW

MISS MAY I

2014.07.15UPDATE

2014年05月号掲載

MISS MAY I

Member:Ryan (Ba/Vo) Levi (Vo)

Interviewer:村岡 俊介(DJ ムラオカ)

-そんな中でも派手なギター・ソロや楽曲のメロディ展開などにオーソドックスなメタルの影響が以前より感じられるのですが、それはメンバーのルーツが強く反映された結果でしょうか?

R:確かにルーツは色濃く表れていると思うよ。そういった意味では、Leviがエクストリーム・メタルのヴォーカルの歌い方を体得したから、それを今作で発揮できているのが嬉しいね。俺はIN FLAMESが好きだし、リズム・ギターのB.J.はIRON MAIDENがルーツにあるからダイナミックなソロなんかもできたりするし。

L:あとは、俺たちも少しずつテクニックを身につけてきて、やりたいことを自分たちのサウンドに100%消化できるようになったんだよ。だから自分たちのルーツをMISS MAY Iのサウンドに見出せたっていう実感もあるんだ。

-先ほどお話にも出たプロデューサーのTerry Dateですが、今作を聴いてスラッシュ・メタルやニュー・メタルに造詣の深い彼を迎えて制作してることに納得しました。実際、彼をプロデューサーに選んだ理由を教えてください。

R:最初は彼と一緒にできるとは考えてもみなかったんだ!アルバムを作るにあたって、どんな風に進めていけばいいか最初は分からなくて、スタッフに相談したときにTerryの名前が出たんだ。俺はWHITE ZOMBIE、DEFTONES、SLIPKNOTなんかの大ファンで、それらを手掛けている彼の名前を聞いた瞬間"それだ!"と思ったね。今回俺たちが大事にしていたのは、"MISS MAY IをMISS MAY Iらしく、ありのまま作らせてくれる"という部分だったんだ。そういう自分たちらしさだったり、さっき言ったライヴでの再現性とか、そういったこっちのニーズをTerryはすごく良く分かってくれたんだ。例えばプロデューサーに方向性を決められてしまうとか、プロデューサーの味をつけられてしまうとか、そういうものは今回は欲しくなかったんだ。書きたいものを書かせてくれて、出したい音を出させてくれるプロデューサーとして、Terryとできたことは大正解だったね。ちなみに彼とはスタジオ初日が初対面だったんだけど、会って30分で意気投合しちゃったよ。

-サウンド・プロダクションも大きく変わりましたしね。前作はガッツリ加工した感じのサウンドでしたが、今作は"生々しいライヴ感"を強く感じました。

R:これまでも生々しさは目指していて、実際にライヴで出る音を音源で再現するということを1番に考えていてはいたんだけど、今回に比べれば作り込み過ぎていたのかも知れないね。俺たちはライヴでスカスカに聴こえてしまうのを1番避けたくて、そのスカスカ感を補うためにバックでいろんなトラックを流して無理やり音圧を出すことがすごく嫌だったんだ。俺たちがライヴで5人で再現できる音をずっと目指していたんだよ。だからTerryの名前が挙がった時に、彼がライヴで再現できる音作りをしているバンドを手掛けてきたという歴史をよく知っているから、彼に決めたっていうのもあるね。この間もバーで、彼の手掛けたSOUNDGARDENの『Badmotorfinger』が流れていたんだけど、まるでそこで本当に演奏しているんじゃないかと思うくらい本当に音が生々しくて、"ああいう音を目指したいんだよね"って思い起こしたりもしてたんだ。

-分かりました。それでは最後の質問とさせていただきます。今日は最終公演で最も大きい会場であるSHIBUYA-AX公演ですね。おふたりの意気込みを教えてください。

L:日本を離れたくないから今日が最後だなんて寂しいんだけど(笑)。今日の会場は今回のツアーの中でもキャパが桁違いだし、世界中を回ってもこんなに大きな会場でできることは稀だからすごくワクワクしているよ!俺は日本のファンがこんなにクレイジーだとは思わなくてさ。他の会場は500~600人のキャパでライヴをやってきて、それでもあれだけクレイジーだったから、今日は1600人もいるからどうなってしまうか想像もつかないね。すごく楽しみさ。

R:俺は日本に来るときに"これからバンドをやめても年をとってもずっと忘れられないツアーになるよ"と送り出されてきたんだけど、その言葉を最終日になって実感しているんだ。本当に一生忘れないようなツアーになったね。今日のライヴはあれだけワイルドだった名古屋の時の倍のキャパだから、よりエキサイトしたいと思うよ。