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INTERVIEW

a Soulless Pain

2013.12.06UPDATE

2013年12月号掲載

a Soulless Pain

Member:Yonemura (Vo) Buffalow (Gt/Cho) hiro (Gt/Cho) Take (Ba/Vo) Kensaku (Dr/Cho)

Interviewer:篠崎 祐介

-激ロックでは初のインタビューですので、バンド結成の経緯を教えてください。

Take(以下T):2008年に前身バンドをやってまして。僕とBuffalowとKensakuと、あともう1人別のヴォーカルでやってたんですけど、そのヴォーカルが就職で辞めてしまって。で、ヴォーカルを探していたところYonemuraに会い結成しました。

-Gtのhiroさんは後から加入したんですよね?

hiro(以下h):そうです。a Soulless Painに入ったのは去年の7月ですね。

-去年の7月というとCONFILM FEST CIRCUIT TOURで九州をkamomekamome、ENDZWECK、WATERWEED、IZPと回った頃ですか?

Yonemura(以下Y):あの頃はまだサポートでしたね。正式メンバーの話はほぼ決まってたんですけど、発表のタイミングを待ってた感じでしたね。

-ハードコア、ポストロック、ポエトリー・リーディングなど幅広いサウンドのバンドですが、結成時からどういう音楽性でいくかイメージがあったのでしょうか?それともだんだんとこういったスタイルになったのでしょうか?

Y:こういうサウンドにしたいというよりは、誰もやってないことをやりたいってのが根底にあって。自分たちにできるのは何なのか、ずっと模索し続けてたんですよ。誰かの後を追うことがみんな嫌で、自分たちが自分たちとしてオリジナリティを持って、どういった形で表現できるかって意識は結成当時から今もあり続けてます。根底にそこがあって、色んなバンドとか音楽と出会っていくなかでwithin the last wishや Arise In Stabilityってバンドと出会って、音楽性はもちろんなんですけど、やってる人たちのマインドに惹かれたんです。そういうところで自分たちにしっくり来たというか。昔はミクスチャーとかメタル色がもうちょっと強かったんですけど、それをきっかけにそういう方向へ転換していきました。今もなお次はどうしようかとすごい考えてますね。最近はフォロアー止まりなバンドが溢れてる気がしていて。コピー&ペーストみたいなバンドが多くてあんまり刺激されないし。やっぱり自分たちは自分たちにしか追求できないことをやりたいなと思ってます。だからもしかしたら3年後にはヒップホップ集団になってるかもしれないですし(笑)。バック・トラックを作って、全員ポエトリー・リーディングやってるかもしれないですし、そういう可能性は無きにしもあらずかなと感じてます。

T:"これをやりたい"ってやるよりは、全然違う5人が集まってるから、それを合わせて何ができるのかなって方が楽しみがありますね。それが良い悪いではないんですけど、せっかく集まった5人がいるんだから、"お前はこれやれ"っていうよりも"お前なにができるの?""俺これができるよ"って混ぜた方が絶対面白いだろうなと思ってます。変化するってそういう意味ですね。やっぱり考えも性格も変わるし、それを受け入れてやっていけば1番リアルな感じになるんじゃないかなと思ってます。なので気付いたら幅が広がってたって感じで、狙ってやってわけではないですね。

-みなさん普段どんな音楽を聴いてるんですか?

T:もともとレッチリとかRAGE AGAINST THE MACHINEが好きなんですけど、そのバンドの何が好きかって"リアル"な感じのところなんですよね。レッチリなんてずっと音も変わってきてるし、RAGE AGAINST THE MACHINEも根っから政治的でリアルに生きてきた人たちでかっこいいなって思って。最近は中島みゆきとか秦基博とか野狐禅とか、音というよりも飾らなくてむき出しで説得力のあるものを聴いてます。

Y:親がDiana KingとかMichael Jacksonとかブラック・ミュージックが好きで、小さい頃の自分がそれで踊っているビデオを見たことがあります(笑)。ずっと洋楽が好きで、GOOD CHARLOTTEとかポップ・パンクを聴いてて、高校生ぐらいの時に"邦楽なんて......"って思ってたんですけど、DIR EN GREYに出会って"日本にこんなバンドがいるんだ!"と衝撃を受けまして、ちょっとヴィジュアル系にハマりました。その後また洋楽に戻ってメタルコアとかスクリーモを聴きだして、その後日本のハードコア・バンドに出会って、やってる人に触れて聴きだしました。最近1番好きなのはシンガー・ソングライターの中村中さんですね。それと先日タテタカコさんのライヴを見に行ったりしました。素晴らしかったです。あとはヒップホップで降神やそのメンバーの志人、なのるなもないとか、不可思議/wonderboy、THE OTOGIBANASHI'Sとか聴いてます。日本語ヒップホップの言葉遊びだったり、インストとかクラヴ・ミュージックの音楽的な面白さにはハマってます。昔のJ-POPの良さも分かるようになりました。逆にハードコアはあまり聴いてないですね、ハードコアは見て感じるものだと思うので。

Buffalow(以下B):中学生の頃RIZEを聴いてバンドってかっこいいなと思って、高校生のころアジカンとかジャパハリネットとか青春パンクを聴きだしてギターを始めました。で、RIZEとか青春パンクのコピーをやっていて、その後メタルが好きになってコピーしたら速弾きができなくて諦めて(笑)。それからはLIMP BIZKITとかLINKIN PARKとかミクスチャーが好きになって、それぐらいの時に前身バンドを組みました。最初ミクスチャー色が強かったんですけど、名古屋のAnswer for lifeってイベントでハードコアのシーンに触れて、そこからハードコアを聴くようになりました。最近はYonemuraの影響でヒップホップとかも好きですね。あときゃりーぱみゅぱみゅも好きですね。トラックの遊び心とか展開力の発想とかハンパないですね。

Kensaku(以下K):僕は小中学生のころJ-POPとか好きで、中学生ぐらいでみんなGLAYとかラルクとか聴いてて、高校の時にJanne Da Arcを聴いて衝撃を受けて、すごくバンドやりたくなって。最初Janne Da Arcのコピー・バンドやっていて、大学入ってサークルでBuffalowとかTakeに出会って。その頃は特にZAZEN BOYSとか銀杏BOYZが好きでした。今は対バンとか仲間とか身近なバンドの音源をすごい聴きますね。

h:僕の両親が2人とも同じバンドのメンバーでフォーク世代だったので、小さい頃から吉田拓郎とか井上陽水とか聴かされてて、その流れで小5でギターを始めました。最初はアコースティック・ギターをやってて、中学生の思春期にSEX PISTOLSとかNEW YORK DOLLSとか聴いて、そういう激しい音楽にハマッていって、ハード・ロックが1番好きで、今でもDEEP PURPLEのRitchie Blackmoreがすごい好きなんです。で、音楽をずっとやっていくうえで、1人になった時でもオリジナリティを追及したいなと思って、クラシックやジャズやブルースやメタルとか色んなものを聴くようになって、今26歳になったんですけど、山下達郎がやっぱ1番最高だなって。未だにそこからインスピレーションを受けてます。ハードコアももちろん聴くんですけど、1番影響を受けたなって思うのが山下達郎ですね。

-予想どおりみなさんみごとにバラバラですよね(笑)。

Y:ですね(笑)。故にa Soulless Painなのかなって思いますね。