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INTERVIEW

MERRY

2013.11.06UPDATE

2013年11月号掲載

MERRY

Member:ガラ (Vo) 結生 (Gt) ネロ (Dr)

Interviewer:TETU★KID

-"無限地獄から這い上がれ"の部分で"無限地獄"と大きくMVに出てきますよね?印象に凄く残りました。

ガラ:術後はナメてはいなかったですけど、痛みと熱で何日か記憶がないぐらいだったんです。その時は"手術なんてするんじゃなかった、こんな辛い思いするんならしなきゃよかった"って本気で思いました。でもいまは本当に真逆で痛みも全くないし、今手術しといてよかったって思うんですけど、病院にいる時は手術しなきゃよかったとしか思ってなかったです。で、病院って負のオーラがあるじゃないですか。そういうのにも自分が吸い込まれそうになるのがすごい嫌で。よく分からないですけど、人から水晶をもらって、それを毎日日の当たる場所に置いていましたからね(笑)。日の当たる場所に置いてパワーを貯めて、で枕元に置いて僕の悪いものを吸ってもらって、もう神頼みですよね(笑)。すがれるものならすがりたいって思っていたんで、ファンからお守りとかもらったら全部提げてました。とりあえず今は何とか早く抜け出したいってことばかり考えていました。で、退院後に、生まれてからずっとすごくよくしてくれたお婆ちゃんが亡くなったりして、初めて人の死に目にあったとか、そういうのがまた僕の人生観を変えたのかもしれないです。この1年で何でこんなに色んなことがあるんだろうってぐらい、自分のバンドもそうですし身の回りで色んなことが起きたので、それに対応できてなかったのかもしれないですけど、そういう人の生き死にってのを見ていたので。あとお婆ちゃんにも自分がステージに上がっている姿を1回も見せれなかったので、そういうところから自分自身に対してもそうですし、お婆ちゃんにも"生きてくれ"って思いが出たんだと思います。

-MVについてですが、ネロさんが撮影ドキュメンタリーの中で"ゼロ、なにもない白バックで、いずれバンド人生で来るなと思っていたシュチュエーションで"と語っておりましたが、すごく気になったんですがどういうことでしょう?

ネロ:みんなで話し合って、"ゼロ"ってキーワードが出た時に、"今回は白だね"ってなってたんですけど、バンドを始めて何年になるか分からないですけど、その時からいつかは白バックでやる時が来るだろうなとは思ってたんです。今やったらまだかっこよくないだろうなって時期もあったり......何て言ったらいいんですかね?

ガラ:メンバーに焦点があたるからね。頼るものがない。

ネロ:登竜門というか、これがキマッたら一人前というか(笑)。白バックってそういうような存在だったんですよ。僕がバンドをやろうと思ったきかっけになったバンドも必ずかっこいいものを見せてくれたし。素の状態でのライヴみたいな、完全に焦点が自分みたいな。とうとう来たかって感じでしたね(笑)。

-MVの撮影は久しぶりとおっしゃってましたが、実際に撮ってみてどうでしたか?

ネロ:白バックというものは自分が思っている3倍ぐらいやらないと映えないのでけっこう頑張りました(笑)。ライヴでも毎回思わされるんですけど、白バックってこんなにも自分を大きく見せなきゃいけないのかと。これでまた曲がバラードだったら違うんでしょうけど、アグレッシヴな曲で、素早い動きのなかで大きく見せるっていうのは凄いためになりました。それ以降ツアーに出ていますけど、やっぱ違いますね、白バックを経てからは。

結生:ライヴだとお客さんがいたり照明があったり、他に色々見せる部分がありますけど、白バックってメンバーだけなので、曲がリアルなだけに映像とリンクしているので、リアルの部分で良いものになったなと思います。その分ライヴ映えしますし、リアルって部分が強い作品になったと思います。

-燃え尽きた花が過去に戻っていく描写がありますが、あれはどのような意味を込めているのでしょうか?

ガラ:今回のジャケットもそうなんですけど、MERRYが活動休止して復活する、またゼロからのスタートってことで輪廻転生じゃないんですけど、イメージ的に難しかったんですけど静のなかにある動っていうのがイメージで、それを何かで表そうって時に自分の中では花だったんですよね。花って開いた時は綺麗だけど絶対枯れますし、そういうので人の命と同じですごくリアルさを感じていて。今回のMVの監督さんと話している時に、生と死まではいかないけど"生きてる"ってところを出したいんですって話していたら"じゃあ花はどうですか?"ってなって。最初曲が始まって花が燃えていて、そこからゼロに戻るってので時間軸を表現したいって感じだったので、最初に燃やしました。普通だったら最後に燃やして終わると思うんですけど、そこは監督さんとすごく話し合ったところですね。花で人の一生や生き死にを出したかったんです。

-撮影は1日で終わったんですか?

ネロ:そうですね。演奏シーンをメインでってことだったんですけど、何人の監督を体験したか分からないですけど、1、2を争うスパルタでしたね(笑)。"はい、もう1回!はいもう1回!"って。ハァハァ言いながら(笑)。

-動きはドラムが1番しんどいですもんね。

ネロ:白バックは本当に嘘をつかないので。いつどんな時でも押さえられてもいいようにいいようにはしていました。その結果良いものができました。