INTERVIEW
FAKE FACE
2013.07.10UPDATE
2013年07月号掲載
Member:k-sk (Vo) james (Gt/Cho)
Interviewer:ムラオカ
-今作は既にコンピに収録されている曲が2曲ありますが、その2曲とそれ以外の曲に方向性の違いを感じたのですが、いかがでしょうか?
k-sk:確かにコンピに入ってる曲は先にできてた曲なので。後の曲はツアーで1回締めてからもう1回自分たちを見つめ直してからできた曲なので、ライヴを意識しつつ雰囲気を出していこうと。
james:曲調も違うと思うんですけど、このアルバムが自分たちの全てでもなくて。「Make My Move」、「The Phantom of The Opera」、「Requiem」の3曲が新たな挑戦というか、これからの方向性という感じもありつつ、かつ自分たちのストレートな楽曲もアルバムでもできるんだよって打ち出したくて。完全に新しい方向性に染まる気もないですね。
-「Sweet Dreams」も挑戦ですよね?
k-sk:そうですね。バラードですね。
-ラウドなだけではなく、普遍的なロックの方向を目指している過程の作品なのかと感じたのですが、次のアルバムを見据えた上での変化、進化なのでしょうか?
k-sk:バランスが凄く難しいんですけど、今の世の中で流行ってるというかストレートなロックも常に自分たちの中でも必要だと思っているので、次の作品では今作のコンピ収録曲以外の新曲のような雰囲気を残しつつ、それらをうまいバランスで混ぜれたらと思ってますね。今作はその第1歩の挑戦的な作品です。
-コンピに入っていない新録の曲に特に感じたのですが、FALL OUT BOYやPANIC! AT THE DISCOなどの影響を感じたのですがいかがでしょうか?
james:もう1人のギターのTatsuyaはその辺りやMY CHEMICAL ROMANCEとかが好きですね。僕はCIRCA SURVIVEとかのギター・フレーズが好きで。それが織り交ざったというか、強いかもしれないですね。確かにFALL OUT BOYだったりの雰囲気が出てるような気もしますね。
-ヴォーカルのメロディはk-skさんが作るのですか?
k-sk:それもあるんですけど、今作はjamesがギターと一緒に持ってきたのが多かったですね。
-maximum10のコンピにも収録されていた「over and over again」はアッパーでアグレッシヴでライヴ・キッズに非常に受けが良さそうな曲ですね。
k-sk:この曲は結成当初、1番最初ぐらいに作った曲をアレンジし直して作ったんです。前の状態でツアーを回って、いろんなバンドとやって、ライヴを意識してアレンジをしてやっと完成したので、個人的には1番思い入れのある曲ですね。
-曲作りの際にライヴでの情景を想像することはありますか?
james:ライヴで“ここはこういう感じで見せたいな”というイメージはあります。意外と曲作りの最中に、1曲の最初から最後まで情景が見えてきたりするので、それをポンポン作っていくんですけど、そこから“ここはこうした方が良いんじゃない?”とか他のメンバーなりのライヴでの映え方や解釈のイメージを混ぜて作っていくような流れですね。
-ではFAKE FACEの曲作りに関してはjamesさんとTatsuyaさんが根幹を担っているわけですか?
2人:そうですね。
-ちなみに今作でいうとどういう割合ですか?
james:今回は基本はメインが僕で、それにTatsuyaがいろいろアレンジを、って感じです。
-前作は違ったんですか?
k-sk:前作は半々ぐらいですね。
james:そうですね。
-ではよりjamesさんのカラーが出ているということですね。
k-sk:もともと妖しめなのが好きなので、良さとして出たのかなと。
-ファッションを見ても普通のラウド・キッズではないですもんね(笑)。
k-sk:とけ込んでないですね、イイ感じで(笑)。
-また歌詞に関してですが全曲英語詞ですね。英語詞主体のバンドも日本語詞を取り入れたりということが最近はよくありますが、そこの全編英語詞はFAKE FACEのこだわりでしょうか?
k-sk:自分の中で強いこだわりがあるわけじゃないんですけど、日本人だから当然日本語で歌えるじゃないですか。でも英語だと、ひとつの文節に入れられる情景描写の量が違うんですよね。日本語だったらひとつの景色しかひとつのワードで出せないんですけど、英語だったらいろんな解釈もできるし。あと譜割りというか英語の音が好きなんですよね。自分が洋楽を聴いて育ったってのもありますし、憧れからくるのもあります。ただ自分が日本語で歌いたいってなったらそうすると思います。今は英語でってだけで、そこまで大きなこだわりはないです。