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INTERVIEW

THE BLACK DAHLIA MURDER

2013.06.12UPDATE

2013年06月号掲載

THE BLACK DAHLIA MURDER

Member:Trevor Strnad (Vo)

Interviewer:藤崎 実

-ブルージーなギター・ソロを挟んだ「Raped In Hatred By Vines Of Thorn」など、メタルの枠を超えたプレイが印象的ですが、ギター・プレイや曲作りでチャレンジしたことはありますか?

その辺はRyan Knight(Gt)の活躍なんだよね。彼はギターがホントに巧くて、その上ツアー中でも毎日ギターの練習をするくらい技術向上に熱心なヤツなんだ。それにメロディを作るのが上手で、キャッチーなギター・メロディは彼が作曲したものなんだよ。彼が作曲に関わる分量はどんどん増えていて、それで今回の作品では彼のその才能を発揮している曲が目立つんだと思う。この曲では俺もギター・メロディに合わせて音階のあるヴォーカルにチャレンジしてるんだ。

-Ryan “Bart” Williamsを始めとしたプロデューサー陣から受けた影響はありましたか?

彼は元々エンジニアってこともあって今までもレコーディングの際はTHE BLACK DAHLIA MURDERのサウンド作りの面で大きく貢献してきていたんだよ。俺たちのことを1番良く分かって、1番俺たちの欲しいサウンドを知っているのはBartだから、それで今回プロデューサーとして関わることにしてもらったんだ。関わったみんなが腕も確かだし、凄く熱心に働くし、それに加えて凄く楽しい性格で申し分ないんだよね。

-タイトルが目を引く日本盤ボーナス・トラック「Sepukku」について教えて下さい。

タイトルを見て直ぐ分かる通り、これは日本のファンのために作った曲で、“日本盤にはやっぱりボートラが要るよね”ってことを随分早い段階で話してたから、何か日本と関わりのある内容の曲を作ろうって思ってたんだ。日本に関係していて、且つ不気味でデス・メタルっぽいことって考えたときに思いついたのが“セップク”だったんだよね。自分で腹を切って後ろから首を切られるとか、これ以上デス・メタルな話はないでしょ?この曲では高潔さを何よりも重要視して、その中にこの自殺のスタイルもあるっていう、“サムライ”の生き方みたいなことについて書いているよ。日本のファンが気に入ってくれるといいな。

-ニュー・アルバム『Everblack』の完成度は、モンスター・アルバム『Ritual』を超えていると感じました。THE BLACK DAHLIA MURDERは今後も更に進化し続けていくのでしょうか?

それが俺たちの目標でもあるんだ。アルバムを出すたびに進化を続けるっていうことがね。今回のアルバムは2年のツアーを経て制作したものだから、その中での色んな自然な成長っていうのもあったと思うよ。前作『Ritual』で試したことが高く評価されたから、その部分を今回拡大したっていうのも良い作品ができた理由だと思う。今後の成長の余地としては、新しく2人が加わったことでまた違った面も出していけるっていのがあるよ。

-アメリカ最大級のロックの祭典“Vans Warped Tour 2013”出演に向けての意気込みを教えて下さい。

俺たちは出演バンド全体の中ではかなり異色だと思うから、会場にいる人たちにとっては俺たちみたいなのが出てくるのを予想していない人もいるだろうね。お客さんは凄く若い層だから俺たちにとっても良い機会になるだろうし、チャレンジにもなるだろうね。

-昨年行われたNUCLEAR ASSAULTとの日本ツアーの1番の思い出は?

大御所バンドとツアーするのはいつも楽しいしエキサイティングだね。NUCLEAR ASSAULTは俺たちが昔から大好きなバンドだから名誉なことだよ。だから何よりヴォーカルのJohn Connellyが凄くイイ人で、俺が今まで会った人の中でもトップ・クラスのクールな人なんだ。優しいし社交的だしね。それにショーも楽しかった。オーストラリアでやってたSOUNDWAVEがあった関係で同時にショーをやってた海外のメタル系バンドが多くて、思ってたよりもお客さんの集まりが悪かった感じもあったけどね。あとは日本のメタル・ファンのメタルに対する想いっていうのが俺が持っている感情に凄く似ていると思ってるんだ。メタルとその歴史に対する敬意というか。日本のそういうところが凄く好きだから、日本でショーをするのがいつも楽しみなんだよね。

-最後に、来日公演を期待している日本のファンにメッセージをお願いします。

やあ、みんな!まだいつか決まってないけど、きっとまた日本に行くから、みんなそれまで楽しく安全に過ごして、しっかり『Everblack』を聴いて待っていてくれよ。できるだけ早く会いたいね!