INTERVIEW
SIMPLE PLAN
2013.05.22UPDATE
Member:Pierre Bouvier (Vo) Sebastien Lefebvre (Gt/Vo)
Interviewer:MAY-E
-PUNKSPRING 2013、お疲れ様でした。久しぶりの日本でのライヴはいかがでしたか?
Pierre(以下P):最高だったよ! 色んなバンドが出演していたけれど、特にLAGWAGONやWEEZER、NOFXなど僕らが聴いて育ってきたバンドと同じステージに立つことが出来たんだからね。Riversが「Can't Keep My Hands Off You」で飛び入りしてくれたし、ONE OK ROCKのTakaも「Summer Paradise」でパフォーマンスしてくれたし。それに、観客の反応もとても良かったんだ!
Sebastien(以下S):FUJI ROCK FESTIVALよりも良かったんじゃないかな?
P:どうだろうね? もしかしたら、今までの日本のライヴの中で1番と言える盛り上がりだったかもしれないよ。
-WEEZERのRiversといえばロック・シーンのヒーローみたいな存在ですが、共演はこれが初めてだったのでしょうか?
P:そう! 彼との共演は今回が世界で初めてだったんだよ。
S:リハーサルもサウンド・チェックもやらずにね! 本当に、飛び入りだったんだ。
-なるほど。そしてONE OK ROCKのTakaの登場は、日本ならではのサプライズといえますね。
P:そうだね。とても素晴らしいものになったよ。いきなり8万人という大観衆の前で一緒にやることになったから、少し緊張してもいたんだけど、彼の声はとても良いしね。今まで「Summer Paradise」は、Sean Paulなどのラップ系アーティストとコラボレーションはしてきたけれど、Takaはシンガーだ。ラップではなく、新しいメロディを加えることで全く別のヴァージョンに生まれ変わったんだ。曲に命を吹き込んでくれたんだよ。
S:楽しいコラボレーションだったね。
-「Summer Paradise」でTakaが歌っているメロディは、SIMPLE PLANでなくTakaが持ち込んだものなのですか?
P:そうだよ! 彼のアイデアなんだ。iPhoneか何かで録音したメロディを聴いて、何度かやりとりして完成したんだよ。
-ONE OK ROCKを中心として、日本のロック・シーンは近年さらに熱気を帯びてきています。あなた方は何度も来日していますが、日本のロックの盛り上がりは今回の来日で1番感じられたのではないでしょうか。
P:その通りだね。実際に、今回のステージでもTakaが登場した瞬間に観客がすごく盛り上がったのを見て、彼がいかに人気のバンドであるのか実感できたし、彼のバンドが成功しているのを肌で感じることが出来た。そして僕らが、彼らの成功の一部分になれたこともすごく嬉しいよ。日本のロックがこうやって盛り上がってくれるのは、僕ら自身もとても喜ばしいことなんだ。
S:そうだね。TOTALFATやMAN WITH A MISSIONのような日本のロック・バンドが受け入れられているのは嬉しいことさ。
-パンク・ロック・シーンは、10年前と比べると世界的に見ても大きく移り変わりましたよね。渦中にいるあなた方はどう感じているのでしょうか?
P:確かに、変化はしてきているね。昔は特定の場所に行かなければ手に入らなかったものが、今ではどこでも誰でもオンラインで手に入れることが出来るし。ポップ・パンクは下火だとか言われているけれど、シーン自体は決して盛り下がっているわけではないと思うんだ。バンドの数が増えているだけでね。例えば、僕らがキッズだった頃はOFFSPRINGやGREEN DAY、BAD RELIGIONといったいくつかのバンドだけでシーンが成り立っていた時代だった。だけど今は200、300くらいの沢山のバンドがいて、その分、音楽的にも多様化して、シーンが拡散してしまっている。だから盛り下がっているように見えるかもしれないけれど、決してそうじゃないんだ。
-では、このシーンにあなた方が共感できるスタンスを持つバンドは誰でしょうか?
S:特に共感できるバンドとなると難しいけれど、SIMPLE PLANに影響を受けたバンドが出てきているのはすごく嬉しいよ。なぜなら僕らも10年前に大きなバンドの影響を受けてバンドをはじめたんだし、僕ら自身にもPUNKSPRINGでも憧れの存在だったNOFXとこうやって共演することが起きているわけだしね。僕らに影響を受けたと言いつつも、全く違う音楽性だったりするバンドがいるのも面白いと思うね。