INTERVIEW
FOR ALL THOSE SLEEPING
2012.09.07UPDATE
Member:David Volgman-Stevens (Gt)
Interviewer:出口 勇迅 Translator:Yuga
-2回目のインタビューとなりますが、激ロックでは来日時に取材、そして渋谷でのDJ PARTYにあなたがたにゲストDJとして出演していただきましたが、その際のことは覚えていますか?また覚えていましたら、思い出に残っていることを教えてください。
あの夜は飲み過ぎちゃって、パーティーのことはほとんど何も覚えてないんだ(笑)。 でも、日本のファンのみんなと一緒にDJしながらパーティーできて本当に楽しかったことは覚えてるよ!
-ニュー・アルバム『Outspoken』完成おめでとうございます。約2年振りのリリースとなりますが、制作は順調に進行しましたか?また制作時のトピックがありましたら教えてください。
ありがとう!自分に完全に正直になるだけでよかったから、このアルバムを書くのはとても楽だったんだ。あの時点での自分の人生の中で感じていたことや、乗り越えてきたことを正確にそのまま書けばよかっただけだったからね。
-既に本国ではリリースされ、発売初週でビルボードHeatseekersチャートにて1位を獲得していますね。この結果にはあなた方自身かなり満足なのではないでしょうか?
もちろんだよ!ナンバー・ワンになって超嬉しかったよ!
-ライヴで既に新曲をプレイしていると思うのですが、キッズのリアクションはいかがですか?
ファンのリアクションは今のところ素晴らしいよ!毎晩、古株のファンも新しいファンもみんな歌詞を叫び返してくれてとても嬉しいんだ。
-今作では前作『Cross Your Fingers』よりも、一層メタルコア要素、アグレッシヴなパートが増えていると感じましたが、実際に今作ではどのような音楽性にしようと考えて制作されたのでしょうか?
僕たちは今回、本当に正直なレコードを書きたかったんだ。そして僕は、自分の人生でたくさんの不満や、自分の中で積み上げて来た怒りがあることに気付いたんだ。だからこのレコードを書く時、歌詞に合わせてサウンドがヘヴィになることは自然なステップだったって思っているんだ。
-今作の制作と前作の制作では何かバンド内で変化したことはありますか?今作の制作において意識したことや、苦労したことがありましたら教えて下さい。
このアルバムの中でやりたかったことは、ファンのために可能な限り正直になることだったんだ。そしてみんなに、それぞれの曲や歌詞に自分の経験を関連づけて聴いて欲しいと思っているんだ。その点は上手く表現出来たんじゃないかなと思っているよ。
-メタルコアの要素が増えたことによって、へヴィなパートとメロディアスなパートのコントラストがより鮮明になり、そのことでメロディがより一層際立っているように感じました。あなた方自身この点を意識して制作したのでしょうか?
うん。僕たちは今回、本当にこのメロディアスなパートを際立たせることで、サウンド全体をより壮大なサウンドにしたいと思っていたんだ。サウンド自体はとても重くなったし、前作よりももっと、コーラスにインパクトが出たと思っているよ。
-アルバム・ジャケットは“怒りをあらわにしている表情”と“冷静な表情”とが半々になっている特徴的なデザインとなっていますね。先ほど申し上げたあなた方の攻撃的なサウンドと美しいメロディ・パートが混在しているサウンドを表現しているのではと思ったのですが、その点いかがでしょうか?
そういう風に考えたことはなかったけど、そういう表現とも取れるのかもしれないね。このアートワークで示したかったのは、みんな冷静に落ち着いて見えても、ダークな面を内側に持っているってことなんだ。このアルバムは、自分の中の怒りを解き放つことについて書いているからね。
-Track.6の「Turn of the Century」のイントロでのダブ・ステップ要素やシンフォニックなエレクトロ要素など、エレクトロの取り入れ方も前作から進化していますね?
うん。このアルバムでは、僕たちの音楽の中でエレクトロ・パートをもっと広げてみたいと思っていたんだ。「Turn of the Century」は良い例で、この曲では新たな要素としてダブ・ステップを取り入れてるね。でも、全体のサウンドはヘヴィなままで保ちたかったから、やり過ぎたくはなかったんだ。
-ブレイクダウンの裏や間奏部分で鳴っているエレクトロ・サウンドが曲全体を引き締めていると感じました。全面的にエレクトロ要素を押し出す訳ではなく、あくまでも“スパイス”的な役割で使用していると感じたのですが、その点いかがですか?
このアルバムでエレクトロ要素を追加したことはすごくよかったと思ってるんだ。僕たちのサウンドを変えてしまう程は取り入れてないけれど、ファンに興味を持ってもらったり、曲をユニークにするのにちょうどいい量だったんじゃないかなって思ってるよ。