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INTERVIEW

TWENTY ONE PILOTS

2012.08.17UPDATE

2012年08月号掲載

TWENTY ONE PILOTS

Member:Tyler Joseph (Vo / Piano) Josh Dun (Dr / Vo)

Interviewer:ムラオカ

-『Three Songs』はレーベルと契約してアルバムが出る前の、自分たちの名刺代わりのような作品と捉えていいのでしょうか?

T:ラーメンをすするときの最初の"ずるっ"って感じかな(笑)?

-あなたがたは自分たちの音楽性をFacebookで"Schizoid Pop"(総合失調症的傾向のポップ)と表現していますが、なぜこのようなネーミングにしたのでしょうか?

T:自分たちがやっている音楽にまさにピッタリだと思うんだ。予想がつかなくて混沌としていてオーガナイズされていない、ありとあらゆるところに飛んで行ってしまう音楽。自分たちがやりたいいろんなジャンルを包括した音楽というのにピッタリだと思ったんだよ。"Schizoid Pop"をジャンルの名前として使った人はいないと思うから、僕らがパイオニアとしてそういったジャンルを作っていけたらいいなとも思ってるよ。実際にどういう音楽なのって聞かれるとすごく困ってしまうんだけど、ピアノが鳴っているところもあればパンクもポップもヒップホップもあるという音楽だから、僕らがそれを全部ひっくるめてこういうジャンルの音楽だって提示すれば、こういうのもありなんだなって思ってもらえるかなって。この後に出てくるキッズもそういうものを作って、好きなもの何をやってもいいんだって思ってくれたら嬉しいな。

-確かに様々な音楽性が混在しておりますが、さらっと聴くとそれが上手く出来ていて様々な音楽を詰め込んでアバンギャルドになってしまうということはなく、1つのポップ・ソングとして成り立っているのがあなた方の作り出す音楽の特徴かなと思うのですが?

J:いろんなバンドが大きな野心とか欲求をもって、何か人と違うこと、変わったことをしようと思って音楽を作っていると思うんだけど、実際のところ僕らもそういったカテゴリーにはまらないし、最初からはまっていなかったということもあって、会って最初に話した時にどんな音楽が好きなのかって聞かれて一生懸命説明したら、すごく変わったものが挙がる一方で、結局はお互いが好きなものに共通項があるねって。この共通項を広げて行くと、わりといろんな人の好きなものになるんじゃないかって思うんだ。違うだけにいろんなものを好きな人を紹介出来るんじゃないかって思ったんだ。いろんなジャンルを組み合わせることによって幅広くアピール出来る音楽を作ればいいのかなって思ったことを今でも覚えてるよ。ポップっていうのは人気があるから("ポピュラー=人気がある"の意味)ポップと呼ばれる訳だと思うから、俺たちがやっていることは変わっているかもしれないけど、それはいろんな人たちを取り込んでいるということでもあると思うんだよね。