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INTERVIEW

BETRAYING THE MARTYRS

2012.07.11UPDATE

2012年07月号掲載

BETRAYING THE MARTYRS

Member:Baptiste Vigier (Gt)

Interviewer:ムラオカ

-今回、めでたく日本でリリースされることになりましたが、日本でリリースされることについてコメントをお願いします。

日本人はメタルが大好きだって聞いてるよ!俺たちが仲良くしてるVEIL OF MAYAが日本をツアーして素晴らしかったって教えてくれたんだ!日本のオーディエンスにも俺たちのことを知ってもらいたいし、早く日本でプレイしたんだよね。

-リード・ヴォーカルのAaron Mattだけが、イギリス人ですよね。言葉の面や文化の違いで戸惑ったりすることはないのでしょうか?

俺たちはみんな問題なく英語を話せるんだ。Aaronも流暢なフランス語を話すしね。アメリカのバンドともたくさんツアーをしたりして英語を話す機会が多いからどんどん上達してるよ。それにアメリカとかイギリスに行くと凄く良い練習になるね。バンド内で話すときはほとんどフランス語かな。人に聞かれても分からなくて便利だしね(笑)。自分たちをフランスのバンドというよりはインターナショナルなバンドだって意識するようになってるんだよね。しかも、つい最近加入したドラマーは実はロシアから来たヤツなんだ。言葉や文化の違いはそんなに気にしないね。英語って便利だと思うんだ。これが使えればいろんな国の人と知り合えるからね。でも音楽そのものも上手くメンバーを繋げているファクターだよ。一緒にプレイすることで気持ちが繋がるから。

-Aaronのヴォーカルはメタルコア、ハードコア・シーンの中でも特にブルータルで極悪感満載ですね。実際のライヴでもこの野獣の如き声質は再現できるのでしょうか?

うん、そう思う。Aaronの声は印象的だしヘヴィだよね。彼のスクリームは凄くブルータルで聴いたら彼だと分かると思うよ。ツアーが長くなると、特にヴォーカルは体調管理が大変になるんだけど、Aaronはショーの遅くとも20分前からウォームアップをしてるんだよ。だから彼は常にパーフェクトなんだ!

-あなたがたはメタルコア・バンドの中ではクリーン・パートの比重が非常に高いですね。自分たちのサウンドはブルータル一辺倒のハードコア・サウンドではなく、美しいパートやエモーショナルなパートを導入することにこだわりを思っているように感じたのですが実際はいかがでしょうか?

俺たちはただのヘヴィなバンドやただのメロディックなバンドと思われたくないんだ。更にその上をいきたいんだよね。俺たちはヘヴィな音楽もメロディックな音楽も両方好きだからその2つを混ぜているんだ。エクストリームだけどキャッチー、ブルータルだけどメロディック、野獣のようだけど美しい、それが俺たちの目指しているものなんだ。

-また作曲をメインでやっているのはどなたでしょうか?

全員が作曲に参加しているんだけど、割合で言ったらVictorが一番大きいだろうね。ギター・パートは俺がほとんど書いているよ。でもLucasが参加してからは彼からのたくさんのアイディアも盛り込まれてる。Aaronはヴォーカル・ラインと歌詞を全部書いてる。ベース・ラインはValentineが自分で作ってるしね。

-Victorのキーボード・サウンドは時に荘厳で時に不気味なサウンドを奏でていますね。キーボード・サウンドもあなたがたのサウンドを特徴付ける大事なトピックだと思うのですが実際のところいかがでしょうか?

そうだね。Victorのシンセはバンドのレベルを上げていると思う。壮大でシンフォニックなものになったり、独特の雰囲気を作り出したりするからね。他のバンドとの違いも彼のシンセのお蔭で出ていると思うんだ。たくさんの実験的なサウンド作りにも貢献してる。

-歌詞はかなりポジティヴなことを歌っているようですが、どのような内容のものが多いのでしょうか?

うん、そうなんだ。バンドが発しているメッセージは凄くポジティヴだよ。歌詞はアルバム・タイトルにあるように"Life(人生)"に関するものなんだ。人生は美しいけど短くもある。楽しまなきゃ損だよね。人生を大切にするべきだし、自分が愛する人たちを大事にしないといけない。俺たちは永遠に存在するわけじゃないし、年上の人たちは自分たちより先に去ってしまう。俺は胸に"Carpe Diem"って刺青で入れてるんだけど、これは"今を生きる、今を楽しむ"って意味なんだ。この言葉は俺の考えを良く表しているし、バンドの考えもこれと同じだと思う。この人生を楽しんで、ポジティヴに生きて、愛と思いやりを広めることが大事だと思う。戦争や喧嘩の代わりにね。あと、みんな夢を持ってそれを信じてほしいんだ。それが何であれ、夢を信じて、それに向かって努力することは大事で、努力をすれば勝ち取れると俺たちは思ってるんだ。

-またライヴを通してポジティヴな組織や団体をサポートしているとのことですが、一体どういった組織や団体なのでしょうか?

俺たちはいろんな団体をサポートしているよ。有名なところで言うと、動物虐待に反対する団体のPETA、それからTO WRITE LOVE ON HER ARMSっていう子供を自殺から救おうっていう団体、地球を守ろうとするWWFとかかな。

-日本盤にはボーナス・トラックとして『The Hurt the Divine the Light』全曲が収録されていますね。この作品も十分に素晴らしいのですが、今作と比較すると楽曲のクオリティ、サウンド・クオリティなど格段にアップしているのが分かりますね。

俺たちは、EPのレコーディングからアルバムのレコーディングの間に物凄くハードに練習をしてきたんだ。だからアルバムは更にテクニカルになってるし、追求されて完成度の高い、成熟したものになっていると思う。だから俺たち自身も成長を感じているよ。でもこれは自然に上手くなったとかじゃなくてかなり努力してるからね(笑)。この時期俺は週5日BTM、残りの2日で前に所属していたBLACK CURTAINSの練習をしてたんだ。つまり毎晩ね!

-YouTubeにもアップしていますが、以前にDESTINY'S CHILDの「Survivor」をカヴァーしていますね。この曲をカヴァーしようと思ったのはなぜでしょうか?また今後他の曲をカヴァーする予定はないのでしょうか?

何か印象深いメイン・テーマがある曲を探していたんだよね。それでこの曲のメロディが凄く気に入ったからカヴァーしたんだ。特にギターが面白くて。あと歌詞が前向きで、人生でゴールを掴むためには戦わないといけないっていう内容だったのも良かった。気に入ってくれたかな?現時点で他の曲をカヴァーする予定は特にないんだけど、もしかしたらまたやるかもしれないね。

-ヨーロッパの中ではいろいろな国をツアーで回っているようですが、アメリカは8月に回るTHE ALLSTARS TOURが初めてでしょうか?またこのTHE ALLSTARS TOURはSUICIDE SILENCE、UNEARTHをはじめ激アツな15バンドほどで回るようですが、楽しみにしていることを教えてください。

THE ALL STARS TOURは俺たちにとって3回目のアメリカ・ツアーになるんだ。過去にはBORN OF OSIRISやVEIL OF MAYA、CARNIFEX、STRUCTURESとまわったDISCOVERY TOUR、UPON A BURNING BODY、I THE BREATHERとまわったSUMERIANOS TOURでアメリカに行ってるよ。今年のこのツアーに参加できることを誇りに思うし感謝しているよ。どのバンドも最高だし、俺は絶対毎晩SUICIDE SILENCEを見るよ(笑)!

-最後に日本のメタル・キッズにメッセージをお願いします。

やあ、みんな!俺たちのアルバムをぜひ聴いてくれ。あとfacebookやYouTubeにどんどん感想を投稿してくれよ。どんな意見も大歓迎。日本に行って早くツアーをしたいね。そのためにも俺たちのことを気に入ったら友だちにも薦めて広めてくれ!常にポジティヴでいてくれよな。