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INTERVIEW

ONE OK ROCK

2011.10.04UPDATE

2011年10月号掲載

ONE OK ROCK

Member:Taka(Vo)

Interviewer:荒金 良介

-今だからこそ、自分たちの中でちゃんと消化して出せるようになったと。

そうです! なんか、ポップ・ソングって、自分たちが自分たちを理解してないと、絶対に作れないと思うんですよ。誰かが作ったものを歌っても、バンドとしてダメなものになるだろうし。自分たちが自分たちを理解したときに、初めてしっかりとしたポップ・ソングになると思ったので。そういう意味でこの曲は僕らにとって、次へのいいステップにもなったし、サウンド的にも満足してます。

-話を聞くと、今後の鍵を握るような、とても重要な曲と言えるんじゃないですか。

まあ、僕らの勝手な気持ちなので、そこまで前面に出したくないんですけど。

-今はバンドの軸がしっかり固まってきたな、という実感はあります?

違うものは違うって感覚で作っているので。それは昔からそうなんですけどね。でも明日何があるかわからないし、もっともっとポップな曲を作りたいと思うかもしれないし・・・わからないですけどね。ただ、今回は今思っている気持ちを最優先させた感じですね。

-歌詞にもそういう気持ちが出てますよね。

震災以降、今を生きるというよりも、明日も生きていたいし、そのための今を生きるというニュアンスに変わったんですよ。結局、今を生きるというのはそういうことだと思うんです。今回はそれを意識して歌詞を書きました。「キミシダイ列車」ってタイトルまんまで、自分たちに向けたというよりも、外に向けた歌詞になっているんです。このアルバムを機にもっともっと大きくなっていきたいし、思ってることをしっかり形にする大切さを伝えたくて。

-なるほど。

逆に聴いてくれる人が増えてきたからこそ、できなくなることってあると思うんです。それは嬉しいけど、悲しいことだし・・・さっきも言ったけど、人間だから守りに入ってしまうこともあるので。そこと今度は闘っていかないといけないし、それでも自分を貫き通さないといけないし。だから、(聴き手と)同じ目線で僕らには僕らなりに辛いことがあってもやり続けるし。ライヴに来てくれる人たちの中でも会社に入って、例えば自分の好きなことをやりたかったけど、そうじゃない仕事を毎日やっている辛さを持っている人もいるだろうし・・・。自分たちが何歳になっても掲げてる夢や目標に辿り着けるように、一緒に頑張っていけたらいいなと思って。僕らも頑張っているから、みんなも頑張ろうよって意識はありますね。

-将来こうなりたい!というバンド像はあります?

日本だけじゃなく、普通に散歩するように海外でもライヴをやりたいです。日本でも叶えたい夢もあるので、全部叶えていきたいですね。

-日本で叶えたい夢というのは?

何だろうなあ、会場という会場を制覇したいですね。どこでもできるバンドになりたくて。ライヴハウスだけじゃなくて、今回の横浜アリーナもそうですけど、どこに行ってもONE OK ROCKを伝えられるバンドになりたい。海外では・・・いろんな賞を取ってみたいですね。グラ何とか賞みたいな(笑)。

-そういう願望は昔から持っているんですか?

ずっとあります、バンドを始めたときから。

-ツアーでは今作の楽曲はすべてやる感じですか? 個人的には全曲聴きたい気持ちなんですけど。

まだわからないですが、来てくれた人全員を満足させられるようなライヴをやりたいです。