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INTERVIEW

pocketlife

2011.08.08UPDATE

2011年08月号掲載

pocketlife

Member:MORIKON(Vo)  PIGGY(Gt)

Interviewer:KAORU

-1stアルバム『ピーポーピーポー』がリリースされて、ドラムのKENZOさんが加入。現メンバーが揃ったわけですが、フロア・ライヴをやり始めたのはこの頃からですか?

M:そうですね。KENZOが入って半年くらいしてからかな。

-フロア・ライヴを始めたきっかけは?

M:単純に楽しいからですね。それまでもスタジオ・ライヴとかやってましたし。きっかけは新宿JAMでフロア・ライヴの企画に誘ってもらって、楽しいなと思って。俺らのイベントでもやろうよとなりました。

-今年の震災のすぐ後、4/1にもフロア・ライヴを行って、売り上げを寄付されましたね。あの大変な時期にライヴを行うことに迷いはなかったですか?

M:ライヴをやること自体に迷いはなかったですね。中止になったライヴもあって残念だったし。ライヴをやらないことで誰か生き返るわけじゃないし。

-震災においては誰もが心境に変化があったと思うのですが、音楽的なところでも影響はありましたか?

M:俺は特別はないですね。これからも仙台にはライヴをしに行きますし。実際震災があってからも2回行ってます。JUNKBOX辺りは、今も震災前とあまり変わりないように見えますよ。地元の人からしたら違うんでしょうけど。

P:そうだね。でも仙台MACANAは移転しちゃったね。建物がだめになっちゃって。

-それではアルバムについてお聞きします。約3年半ぶりのアルバムということですが。制作期間はどのくらいですか?

P:うーん、制作期間がどこからなのかわからないですけど、アルバム1曲目の「terrace」が出来た時で言ったら、結成時代まで遡るんですよ。

M:実際に録音し始めたのは2~3ヶ月前からですけどね。

-シングルの「Empty」はROVOの益子さんがエンジニアを担当されていますが、アルバム・トータルではどなたがエンジニアをされていたのですか?また、プロデューサーは?

M:エンジニアは、下北沢ERAの山下さんと、同じRinky Dink Studio系列の高橋さんの2人にお世話になりました。曲によってですが、大体ヴォーカル録りを高橋さんにやってもらって、ちょっと山下さんにもやってもらったり。因みに今作はセルフ・プロデュースです。

-アルバムの感想ですが、全体的に哀愁が漂っていて、明るいメロディがあるのに歌詞は哀しみがあったりして興味深かったです。音としては、各パート主張するところはして、抑えるところは抑えてという音の押し引きをわきまえているからこそ生まれるグルーヴを感じました。ロックンロールって音の隙間が大事だと思うんですけど、そこをよく理解されてるなと思いました。
資料には、日本語の対訳付きの歌詞も付いていましたが、例えば「Maybe」とか、日本語の対訳には“多分”という言葉はないじゃないですか。直訳と対訳のニュアンスは敢えて変えてるのでしょうか。

M:例えばこの場合の「Maybe」は“多分”ではなくて“もしかすると”という意味なんですけど。確かにおっしゃる通り、日本語の対訳については、日本語向けにニュアンスを変えて書いていますね。せっかく自分で訳して載せるんだったら、もっといい訳が出来るので、それなりに日本語で伝わるようにしました。ただの直訳ではないという意味で、日本語の対訳は別物だと考えています。

-興味深い歌詞が多かったです。MORIKONさんの歌詞って、自分に置き換えて考えてしまうというか。安易に共感するんじゃなくて、“で、お前どうするの?”って聞かれてしまうような。それが特にシングルの「Empty」に感じられました。

M:自分のことであって、同じように感じる人がいて、自分に当てはまる部分もあるだろうし、そうでない部分、意味不明なものもあったりするでしょうね。「Empty」は気合が入ってる曲だけど、歌詞はあんまり気合入ってる感じではないですけどね。

-無力感とか、虚しさがテーマですよね。でも凄く伝わって、感情に訴えかけてくる曲ですね。因みに「Empty」をシングルに選んだ理由は?

M:単純にパンチがあるかなと。勢いもあるし。気合が入ってるので。

-歌詞についてもう少し伺いたいのですが、MORIKONさんの歌詞は、ウィットに飛んでいるのに、例えば「G」とか「Don’t Look Around」とか、ラヴソングになると複雑な心境をとても素直に書いていますし、ウィットに富んでいるものと、直情的なものと使い分けをしてるのかな?と感じました。歌詞を書く場合、先にテーマがあって、そこに対して英語の歌詞を付けていくんですか?

M:適当にアドリブで歌って、そこで気に入ったものがあって、そこから拾って広げたりもしますね。普段、普通に書いてる適当な文章とか、そこからくるアイデアがあって、それを曲にのせてみて、そうすると言葉がのらなくて削ったりとかもしますね。
「Sticky Finger」とか「INTO THE FIRE/LIGHT」とか、その辺は、わけわかんないイメージで歌詞作ってます。全ての言葉に特別な意味があるわけではないんですよ。もちろん意味のある言葉もあるんですけど、ニュアンスが分かればいいやというか。両方ともあると思います。