－Piggyさんは今回、プロデューサー的な役割も果たしたそうですが、特に苦労したところを教えてください。

P：色んなタイプの曲があって、全部がそれぞれに振り切りたいけど、トータルでは完成度が欲しい。そこのバランスを一番考えました。メンバーみんな個性的だし、アイデアのある人ばっかりだから、誰の意見をチョイスして、誰の意見をやめてという選択のバランスも難しかったです。

－メンバーがプロデュースすると、プレイヤーとしての意見と、第三者的な意見とのバランスを取るのも難しそうですよね。

P：確かにそういうのがないわけではなかったですね。結局ギターの人はギターの耳だし。聴く側として、もうちょっとまとめておきたいとかいうのはありましたけど。でもそんなに気にしてなかったかな？誰かがまとめなきゃいけなかったから、その仕事は俺がやりますとなっただけで。まずはこのメンバーでやりたいことがあって、それを前提に、何を選択するかだけだったわけですから。

－なるほど。とにかく素晴らしいアルバムですから、早くみんなに聴いて欲しいところですね。さて、インタビューも終盤となって参りましたが、もう少し質問させてください。ズバリ、pocketlifeのポリシーとはなんでしょう？

M：そうですね…俺ら4人がかっこいいと思えば、なんでもやっていいと思う。出来た曲に対してメンバーみんながいいと思えば、そこにpocketlifeのオリジナリティーがあるのだと思うし。

－MORIKONさんの歌詞の美学は？

M：自分が本当に思った事とか、自分の経験になったことじゃないと、言えないのかなっていうか。全く他人の人の人生を想像して書く歌詞も楽しいけど、今作にはないし。
“こう思え！”みたいなのは嫌。人それぞれの捉え方があっていいと思う。メッセージを滅茶苦茶込めましょうっていうことでもない。自分が感じたことがあって、その事実を述べて、”だからお前はこうでしょ？“っていうのはいらないと思うな。自分がやるのは好きじゃない。

－MORIKONさんご本人はそうだとしても、聴いてる側は深読みしたくなりますし、私は凄く好きです。

M：ありがとうございます。例え俺が考えていたのと違う感じ方をしてもらっても、全然いいんだと思います。

－最近のラウドロックについてはどう思いますか？

M：新しいバンドはそんなにチェックしてないですね。ROLLINS BANDとかは今でも聴いてますけど。あ、ちょっと前にPay money To my Painのライヴをましたよ。それまでは名前しか知らなかったんですけど、かっこよかったです。

－これからのツアー・スケジュールはどんな感じでしょう？

M：8/20は京都のスタジオ・ビートフリーでやって、9/30の新宿JAMから、今までと大体同じようなところを回るんですけど、関西方面だったり、仙台にも行きます。12/10に渋谷サイクロンでツアーファイナルをやります。

－ありがとうございました！