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INTERVIEW

ALL SHALL PERISH

2011.07.04UPDATE

2011年07月号掲載

ALL SHALL PERISH

Member:Ben Orum(Gt)

Interviewer:ムラオカ  Interpreter : 川原 真理子

-それは達成されたと思いますか?

ああ、そう思う。

-1曲の中に疾走するスラッシーなパートから重心を落としたヘヴィなパート、実験的要素の強いテクニカルなパートまで様々な要素が含まれていますね。ジャンルを超えたエクストリーム・サウンドはあなたがたの魅力の1つだと思うのですがいかがでしょうか?

ほとんどのバンドは、他のバンドと同じようなサウンドを出すことに専念しているけど、俺たちは俺たちが自然に感じたままにやっている。それがクリエイティヴィティなわけだよ。だから、結果にはすごい満足している。

-また実験的な要素が若干後退し、オーセンティックなメタルコア・サウンドという印象が強まっていますが、これはバンドの志向性の変化でしょうか?

なんて呼んでもかまわないよ。レッテルを貼らないといけないんだったら、俺はそれでもかまいやしない。

-Track.12の「In This Life Of Pain」では途中クリーン・ヴォーカルが登場しますね。これはどなたが歌っているのでしょうか?

クリーン・ヴォーカルも、全てEddieがやっているんだ。

-そうなんですか、彼が両方やっているんですね?

ああ、彼が全てやっている。

-それはすごいですね。別人のように聴こえたものですから。

彼は以前GUN METAL GRAVEっていうバンドにいたんだけど、そこでは全部ああいうヴォーカルだったんだよ。だから、あのスタイルにもすごく馴染みがあるんだ。

-このアルバムが、聴いてくれる人にどんな影響や作用を及ぼすものになればいいと思いますか?

アルバム全体のメッセージは、“どんなものにも終わりは来るけど、それでも自分が信じているものに対して出来る限り立ち向かっていかないといけない”ってことだな。そうすれば、自分なりのささやかなインパクトを与えることが出来るだろう。ただ現実は厳しくて、正義の鉄槌が振り下ろされることになる。だから、覚悟しておけってこと。

-それでも、未来に希望は残されていると思いますか?

希望を持ちたいけど、今の状況を考えるとなあ。天災が起こると、地球はそれにはむかおうとしているけどさ(笑)。ブラック・ボールに閉じ込められなきゃいいと思っているよ。

-アルバムのアートワークにはかなりこだわりを持っているようですが、どのようなテーマがあるのか教えていただけますか?

人間は苦労して生きているんだってこと、そして俺たちを押し留めている権力によって常にそのことを気づかされ、チェックされているってこと。政府にしろ、人間関係にしろ、いつかは終わりが訪れるってこと。自分対世界ってことかな。

-現在もバンドはオークランドを拠点にしているのですか?

そうだよ。全員ベイエリアに住んでいて、練習はオークランドに集まってやっているんだ。

-現在オークランドのメタルコア・シーンは盛り上がっていますか?オークランドのメタルコア・シーンについて教えてください。

そんなに盛り上がってはいないな。今、ベイエリアで一番盛り上がっているメタル・シーンはおそらくテクニカル・デス・メタルだろうな。FALLUJAHとか、RINGS OF SATURNとかは結構いいな。でも、ベイエリアではメタルコア・シーンはあまり盛り上がっていないんだ。スラッシュ・シーンもそれほどじゃない。80年代はすごい盛り上がっていたけど、最近じゃないに等しいね。

-メタル以外ではどういった音楽が流行っているのですか?

インディ・ミュージックは流行っているよ。ベイエリアではメタルはそんなに流行っていないんだ。カリフォルニア南部にはいいモッシュ・デスコア/メタルコア・シーンがあるけど、カリフォルニア北部はそれほどじゃない。

-今、あなたが気に入っているバンドというと?

OPETHが大好きなんだ。彼らのサウンド、アトモスフェリックなものが好きなんだな。あと、FAITH NO MOREはいつも聴いている。BORN OF OSIRISも結構いいな。でも、それ以外の新しいものはあんまり聴いていないな。昔からのものに執着しているんだ。

-私たち激ロックでは海外のバンドも招聘しており、AUGUST BURNS REDやGREELEY ESTATESも招聘しています。ぜひALL SHALL PERISHも日本に呼びたいと考えています。

俺たちもぜひとも行きたいよ。来年には、オーストラリアと日本に行きたいと思っている。今年は新しいブッキング・エージェントにすると思うんで、なんとか実現出来ればと思っている。