－ALL SHALL PERISHは02年にオークランドで結成されたそうですが、バンド･メンバーはお互いどうやって知り合い結成に漕ぎ着けたのでしょうか？

当時俺たちは18～21歳で、みんなそれぞれ別々のバンドにいた。俺はANTAGONYっていうバンドにいたし、ベーシストはBOOFっていうバンドにいたし、シンガーとドラマーはEND OF ALLっていうバンドにいた。で、ある日みんなで一緒にツアーに出ることにしたんだ。ほとんどビール代ぐらいの金しか稼げなかったけど、ツアーが終わった頃にみんなそれぞれ音楽の好みが似ていることがわかったんで、一緒にジャムってみることにした。そこから、ALL SHALL PERISHが生まれたんだ。

－初めからオリジナルを演奏していたのですか、それともカヴァーを演奏していたのでしょうか？

遊びでAT THE GATESの曲をやったりしていたけど、オリジナル曲も書いていたよ。ALL SHALL PERISHになる前、俺たちはEND OF ALLっていう名前だったから、END OF ALLの初期の曲もやっていたんだ。END OF ALL名義でちょっとしたCDも出したけど、大したもんじゃなかった。それからほどなくして、ALL SHALL PERISHに改名したんだ。

－なぜ、名前を変えたんですか？そして、ALL SHALL PERISHというバンド名の由来は？

バンド名を変えたのは、END OF ALLっていう別のバンドがいたからなんだ。それに、新しいメンバーも入ったんで、バンド名を変えたらいいんじゃないかと思ったんだよ。ALL SHALL PERISHはいい名前だと思った。響きが良かったし、ブルータルだけど逃れられない運命みたいなものが感じられる。人間誰しも、いつかはこの世を去るんだからね。（訳注：ALL SHALL PERISHとは、“みんな死ぬ”という意味）

－現在の各メンバーの紹介をお願いします。好きなバンド／影響を受けたバンドなど教えてください。

ドラムのAdam PierceはWATAINといったブラック･メタルが好きだし、YESやGENESISといった70年代ロックも好きなんだ。ベースのMike TinerはSUFFOCATIONといった、トラディショナルなアメリカのデス･メタルが好きなんだ。俺はスウェーデンのメロディックなOPETHが好きだし、PINK FLOYDの大ファンでもある。もう1人のギタリストのFrancescoは、Joe SatrianiやSteve Vaiといった偉大なるギター･ゴッド達にすごい影響されている。そしてヴォーカルのEddieは、FAITH NO MOREやDEFTONESといったバンドが好きなんだ。というわけで、みんなの好みはまちまちだよ。

－日本のインディ･レーベルAmputated Vein Recordsから記念すべき1stアルバム『Hate, Malice, Revenge』をリリースしていますが、当時どういった経緯でAmputated Vein Recordsからリリースすることになったのでしょうか？

当時、mp3.comか俺たちのMySpaceで、そこに何曲かアップしてあったんだけど、それを彼が見つけて、俺たちのCDをプレスしたいと言って来た。俺たちとしては断れなかったね。新人バンドであるALL SHALL PERISHにとっては、新しいファンを獲得して露出する大きなチャンスだったんだから。

－その後、NUCLEAR BLASTに移籍し『Hate, Malice, Revenge』を再リリースしたとのことですが、リマスターをしたりせずにそのままの状態で再リリースされたものでしょうか？

再リリースしたのは、最初は500枚しかプレスされなかったからで、ある意味本格的なリリースじゃなかったから、もっとプレスして世界中に配給したかったからなんだ。確か、韓国盤にはライヴ･ヴァージョンのボーナス･トラックがいくつか入っていたと思う。リマスターも確かしたと思うよ。

－“NUCLEAR BLAST”との契約がまとまった際の経緯を教えてください。

友達がFEAR FACTORYのDino CazaresにCDを渡したところ、彼が連絡して来て、CDをとても気に入ったと言ってくれた。俺たちはFEAR FACTORYの大ファンだからすごい嬉しかったよ！それで、LAでDinoと会って、その彼が芸能関係の弁護士を紹介してくれた。そしてその弁護士がいくつかレーベルをあたってくれて、気がついてみたらALL SHALL PERISHはNUCLEAR BLASTやMETAL BLADEの前でプレイしていた。で、ギグの後でNUCLEAR BLASTのGerardoが俺たちのところにやって来て、俺たちのことをいたく気に入ったんで俺たちと契約したいと言ってくれたんだ。