INTERVIEW
HATEBREED
2011.01.11UPDATE
Member:Jamey Jasta(Vo)
Interviewer:ムラオカ
-昨日はジャパン・ツアー初日でしたがライヴの出来栄え、お客さんのリアクションはいかがでしたか?
ほんとに素晴らしかったね。あんなに熱狂的な歓迎を受けるとは嬉しい限りだよ。ステージに上がる前も、客席の方が見えたんだけど、そこにはキッズがたくさん溢れてて、みんなHATEBREEDのTシャツを着てるのが見えてたし、あと昼間に街をぶらぶら歩いていた時にも、大勢のHATEBREEDファンに会ったんだけど、それもすごく嬉しかったね。日本に来る前は東南アジア諸国を回って来てたんだけど、初めて行く国ばかりだからどこもすごくエキサイティングだった。しかし日本は何度も来てる国だから、もしかしたら、初めての感動みたいなものはもうないかなと思ったんだけど、実際昨日ライヴをやってみたら、みんなの反応も会場も素晴らしくて、俺たちの予想をはるかに上回ってたよ。
-今回はオープニング・アクトなしの完全なワンマン公演ですが、こういったワンマンというのはあまり経験したことがないんじゃないですか?
そうだね。結構珍しい経験だったよ。今回は完全な単独公演で、所謂"HATEBREEDの夕べ"とも言えるものになったから、今までリリースしたそれぞれのアルバムから必ず何曲かずつやるようにしようと思ってたんだ。LOUD PARKで来た時はフェスだったから時間も短かったし、MACHINE HEADの時もオープニング・アクトで45分しかなかったから、その点、昨日はその倍の90分くらいやったから凄く楽しめたよ。
-前半は新曲中心で後半は名曲中心のセットリストでしたが、聞いた話ですと、その場でセットリストを決めていってライヴをやってると聞いたのですがそれは真実ですか。
本当の話だよ(笑)。ファンからもリクエストがあって、なるべくそれに応えようとしてるんだ。そういったファンからのエナジーをちゃんと受け止めてあげたい。そうすることによってファンとのコミュニケーションも計れるからなるべくリクエストに応えるようにしている。4曲ごとに区切って、次のブロックの4曲っていうようにやるんで、その合間にリクエストしてくれれば、なるべくそれを次のブロックに組み込むようにして、お客さんの要望に答えるようにしているんだ。
-今回のジャパン・ツアーも4曲ずつ区切ってるんですか?
その時の状況にもよるんだけど、例えば、いくらファンからの要望でも、やりたくない曲もあるわけだ。昨日も「You're Never Alone」のリクエストがあったんだけど、リハでもやってなくて、だからやりたくないというよりできなかったからリクエストに応えられなかったんだ。あとはあまり同じアルバムからまとめて演奏するのは好きじゃないから、いろんなアルバムからランダムにやりたいという気持ちもあるんだ。そういうことをいろいろ考えつつやってるよ。
-それではHATEBREEDのライヴで自分の聴きたい曲がある場合は、最前にいって大声で叫ぶことが一番の近道かもしれないですね(笑)。
(爆笑)。もしくは大きなプレートに書いて掲げていてくれてもいいよ(笑)。
-昨日はファンのためにミート・アンド・グリード企画を行っていましたが、あなたがたはファンとの交流をとても大事にしているイメージがあるのですが、あなたがたにとってファンとは?
ここ3回の来日で、ファンとの距離が凄く縮まったような気がするんだ。さらに親密になってきて、ファンのHATEBREEDに対する興味っていうのもどんどん増してるような気がする。例えばギター・プレイも、メインのペダルが何を使ってるかなど一生懸命見たり、俺が歌ってる歌詞の内容とか、細かいところまでみんなが興味を持ってくれてるのが分かるし、さっきも言ったように道を歩いてれば、ファンが集まって来て、一緒に写真を撮ったりとか、そういうファンとのからみがすごく増えたなっていう気がしてるんだ。昨日来てたファンの中にJameyと同じHATEBREEDって彫ってあるタトゥーをしてた男の子もいたし、女の子ではHATEBREEDの歌詞を彫った子もいた。そういうのを見るとやはり嬉しいよ。お互いパワーをもらい合うっていうか、ファンはバンドからパワーをもらうし、バンドもファンからパワーをもらって、それがまた次の曲作りなどに繋がっていくから素晴らしいことだと思うよ。
-目下のところの最新作である『Hatebreed』をリリースして約1年が経ちましたが、今振り返ってあの作品をあなた自身どう評価していますか?
未だにあのアルバムは楽しく聴けるんだ。今回フィリピンから飛行機で日本に来たんだけど、その飛行機の中で久々にこのアルバムを聴いたんだが、あらためて素晴らしいと感じたね。昨日のライヴで新曲を5曲やったんだけれど、それに対する会場の反応が良かったことはすごく嬉しい。次のスタジオ・アルバムが出るのがおそらく2012年、再来年の初めくらいになるかな。