INTERVIEW
UNDEROATH
2010.12.07UPDATE
2010年12月号掲載
Member:Spencer Chamberlain(Vo&Gt)
Interviewer:MAY-E Interpreter:ジンジャー国田
-ニュー・アルバムの完成、おめでとうございます。これまでの更に進化したUNDEROATHサウンドとなりましたが、手ごたえも感じているでしょう。アルバム『Disambiguation』完成させた今のお気持ちは?
待ち遠しいんだ。このアルバムが俺たちの最高傑作であると信じているし、自信に満ちているし、早くみんなに聴かせたいし、みんなの反応を聴くのが楽しみなんだ。
-Aaron Gillespie(Dr&Vo)の脱退や、新たにROADRUNNER RECORDSとサインするなど、様々な環境の変化を伴ったアルバムですが、どのような心境で制作されたのでしょうか?
正直に言うと、これほどハッピーな状態のバンドは初めてだよ。Aaronが脱退したことで、自分たちが追求していたバンドの形にようやくなれたし、とても自由を感じる。アルバム制作はものすごく楽しい作業で最高だった。やりたいことが全てできたんだ。
-Aaron脱退のニュースから新作をリリースするまでにさほど時間がかからなかったと思うのですが、本作のビジョンはいつ頃から見えていたのですか?また、曲つくりはいつ頃から始めていたのでしょうか。
レコーディングに入る数ヶ月前に新作のアイデアとかがあって、すぐに曲作りに入った。毎日午前2時、3時まで平気で練習して、こんなに熱心に、こんなに一生懸命アルバム制に取り組んだのも初めてだった。
-ソングライティングにも変化があったと思いますが、いかがでしょうか。
そうだね、どちらかというチームワークが目立った。Aaronが居た時は最後の最後まで出席しなかったり、ぎりぎりでいろいろ変更していたけど、今回はゆとりもあったし、何しろ楽しかった。
-元NORMA JEANのDaniel Davisonがドラマーとして加入しましたが、今作の仕上がりからも、Danielがバドにフィットしているのが分かります。新体制となった現在のバンドの雰囲気は如何でしょうか?
もう最初からぴったりフィットしていた。10年以上も彼を知っていたし、彼の技能も分かっていたので、疑うことなく、彼が一番相応しいドラマーだって分かっていた。彼に連絡した時も「お前はもうNORMA JEANじゃないし、俺たちと長い付き合いがあるし、曲も分かっているのは分かっているけど、一緒に曲作りする所から見てみよう、曲作りでどれだけ相性がいいか見てみようよ」って誘ったら、彼が来て曲作りを一緒にしたんだ。最初からすごく相性が良かった。彼が曲作りから参加できて良かった。
-ニュー・アルバムの『Disambiguation』というタイトルの通り、新体制となったバンドの姿が明確に現れていると思いましたが、このタイトルにはどんな意味が込められているのでしょうか。アルバム全体のテーマなどがあれば教えてください。
タイトルの意味ははっきりさせること。“Ambiguous”って曖昧って意味だから、その反対なんだ。みんなAaronが居なくてなって俺たちがやって行けないんじゃないかとか今までほどうまくなくなるんじゃないかとか言っていたけど、俺たちは彼がいたら今ほどうまくできないとことをはっきりさせたいんだ。今が一番いいラインナップだし、一番いいサウンドを出しているし、今ほど満足していることはなかった。今やっていることに100パーセント自信があることをはっきりさせたいんだ。全てにおいて。
-Aaronに変わりクリーン・パートを歌っているのは、スペンサー自身だそうですね。アーロンに酷似していてとても驚いたのですが、Spencerがクリーン・パートも歌うことになったのは自然な流れだったのでしょうか?Aaronのように歌えるドラマー、もしくはシンガーを迎える計画もあったのでしょうか。
本当は、スクリームする前から俺は歌が唄えていた。昔から唄うのが大好きで、ずっと唄ってきた。15才の時からバンドのシンガーをしてきて、今27才なんだけど、経験だけは豊富なんだ。やっと他の奴とパートを分けなくていいってところに俺は心から喜びを感じた。他のメンバーも俺が唄ってスクリームすることを楽しみにしてくれていた。
-でも、スクリームとクリーン・ヴォーカルを両立するのってすごく難しいですよね?
いや、練習を重ねればそれほど難しくないし、トレーニングも受けている。ライヴの前は必ず30分のウォーミング・アップをしているし、ヴォーカル・コーチの指導を受けている。喉のために様々なケアをしているし、生活面でもちゃんと声への配慮を忘れないようにしているよ。
-先行公開されている「Illuminator」は、とてもヘヴィな楽曲ですが、Spencerのヴォーカルが前面に出た叙情的なナンバーが多くなったな、と感じました。具体的にどのようなサウンドを目指していたのでしょうか。
どんなサウンドを目指そうってあまり話し合ってから作り出したりしないんだ。ジャムして、好きな音を作り出して、それが曲になっていく。そこからもっと磨きて、どんどんいい曲にしていくので、計算して作るアルバムじゃないんだ。