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INTERVIEW

FEAR FACTORY

2010.11.18UPDATE

FEAR FACTORY

Member:Dino Cazares (Gt)

Interviewer:KAORU

-UKツアー中にバス事故があったそうですが、大変でしたね。怪我人が出なくて何よりでしたね。

うん、本当にびっくりしたよ。ロンドンに行く途中だったんだけど、アクセルとタイヤに摩擦が生じて、そこから火が出てバスが燃えてしまったんだ。運転手が備え付けの消火器で消火したんだけど全然間に合わなくて。全員がバスから非難して、クルーが機材や持ち物を運び出してくれた後に全焼したんだ。
けど、その事故が起きたのは、夜中に高速を走ってる時だったから、車の通りがほとんどなくて‥。

-不幸中の幸いでしたね。

そうだな。怪我もなくて、機材も無事だったからね。

-昨日のMETALLICAとのライヴはいかがでしたか?

最高に楽しかったよ。METALLICAが呼んでくれたからこそ、あんなにたくさんの観客の前でプレイすることが出来たんだから、彼らにはとても感謝している。あと、ニュー・アルバム『Mechanize』を引っ提げてのライヴだったから、余計に嬉しかったよ。素晴らしいショウだったな。

-ところで、去年あたりに、日本でFEAR FACTORY とDIVINE HERESYがジョイントライヴをするという話がありましたが、それが流れてしまったのは何故ですか?

うーん、それについてはごめんね。FEAR FACTORYが活動を再開することになって、とにかく忙しくなってしまったんだ。

-いつかその夢のライヴが実現することを祈ってます!さて、ちょっと話は遡りますが、BurtonからFEAR FACTORYを再結成しようと声をかけられたとき、どんな気持ちでしたか?

うん、凄くびっくりしたよ。Burtonとは活動を再開する前から話はするようになっていたんだけど、他のメンバーとは不仲のままだったし‥。まさかまた一緒に他のFEAR FACTORYをやろうって言われるなんて思ってなかった。一ヶ月くらい考えて、いいよって返事したんだ。

-02年にChristianと Raymondが、BurtonとDino抜きでFEAR FACTORYを再結成したという話を聞いたとき、気分が悪かったと思うのですが、今現在、彼らとの関係はいかがですか?

そのことがあってからは、彼らとは一切話をしていないよ。その当時はBurtonとも対立していて、訴訟問題にまで発展していた。まぁ、Burtonとは見ての通り仲直りしたけど。 実は、Burtonの最初のアイディアとしては、ChristianとRaymondも入れて、オリジナルメンバーでFEAR FACTORYを再結成したいと思っていたんだ。でも、ChristianとRaymondは俺がいるのは嫌だと言ったらしい‥。そこでBurtonは二者択一を迫られたんだ。Burtonとしては、FEAR FACTORY 名義の前作『Transgression』が気に入ってなかったっていうのがあって、今度は本来のFEAR FACTORYサウンドに戻すために、ChristianとRaymondではなく、俺と一緒にやることを選んだんだ。
それを聞いた2人は腹を立てて、だったらFEAR FACTORYという名前を俺達に使わせないようにしようと企んだんだけど、敗訴におわった。だったら、金を寄越せと言ってきたんだけど、それも裁判所は認めずに棄却した。裁判官としては、彼らはバンドでプレイしているわけじゃないんだから、金を貰う権利はないと言ったそうだよ。

-胸が痛くなる話ですね‥。

まぁね。でも、どうにも出来ないんだ。

-部外者の私には何も言えませんが、とにかく、Dinoと BurtonがいるFEAR FACTORYの新作を聴くことが出来て、私はとても嬉しかったですよ。

うん。DinoはFEAR FACTORYのハートで、Burtonがソウルなのさ!

-新作『Mechanize』は最高の出来ですね!!!

ありがとう。俺が作ったものは基本的に最高さ(笑)。本当に、凄くいい作品が作れたと思う。Burtonとの8年ぶりの共同作業は楽しかったしね。FEAR FACTORYは元々俺とBurtonのバンドだったし、彼とは音楽だけじゃなくて、映画とか本とか、共通の趣味のある親友だったんだから。

-なるほど。そんな彼との共同作業、レコーディングはとてもスムーズに行ったのではないですか?

うん、察しの通り、凄くスムーズに出来たよ。今Burtonはフィラデルフィアに住んでるんだけど、もう俺のいるロスに引越し同然に移り住んで来てさ。昔のルームメイト時代に戻ったような感じ。彼が引越して来た当日は、近所の人と大騒ぎして酔っ払っちゃった(笑)。Burtonと一緒に、音楽だけじゃなくて、本のことを話したり、映画を一緒に見たり、あと彼がチリホットドッグピザを作ってくれて一緒に食べたりして。昔が蘇ってきたみたいだったな。本当にいい雰囲気で、楽しんでアルバムを作ることが出来たよ。