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INTERVIEW

LOST

2010.04.08UPDATE

2010年04月号掲載

LOST

Member:Morinaga(Gt)TAG(Dr)Sakamoto(Gt)Jossy(Ba)Nakamori(Vo)

Interviewer:ムラオカ

-ALESANA、A SKILIT DRIVEを手掛けたプロデューサーであるJamie KingとKit Waltersを起用したのはあなたがたがラブコールを送ったのでしょうか?

T:この二人は古くからの友人で最初の出会いは、どっちもエンジニアとしてじゃなくてバンド仲間としてだったんです。JamieはSWIFTっていうバンドのドラマーでKitは知ってる人もいると思いますが、SCAPEGOATのヴォーカルですから、二人ともレーベル・メイトとも言えるみたいな(笑)。Jamieは昔からLOSTを応援してくれていて、“いつか俺に録らせてくれ”って話は前作の時からあったんですが、時期尚早かなと、ビビってたところもあって、今回ようやく約束を果たせたって感じです。Kitは去年、日本で一緒にツアーした時に”Jamieと録るなら俺がヴォーカルやるよ”って言ってくれたんで、それじゃあお願いって事で。二人とも凄い多忙なんですが、無理やり時間作ってくれて。友情を感じました。

-実際に彼らと仕事をしてみていかがでしたか?

J:最高の一言です!JamieもKitも腕も人柄も最高でした!

M:二人ともとても気さくで、すごく気を使ってくれたのでリラックスしながらレコーディングが出来ました。ギターの音程の微妙なところなど、後で改めて聴かないとわからないような正確性に欠ける箇所も、その都度指摘してくれるのでスムーズに進みましたね。

S:単純にあこがれのエンジニアに会えたということがうれしかったし、しかもみんなナイスガイで涙が出そうになりました。

N:僕はやっぱり凄い緊張しました(笑)。僕らの楽曲を尊重した上でアドバイスをくれたり、とにかく話が早くて。学ぶことが多かったです。

-スクリーモが若者に支持を集めていると言われている中、実際の日本のシーンにはあなたがたの後を追う若手スクリーモ・バンドが全国的にみてもほとんどいないのが現状です。
この現状をどう感じていますか?

S:この手の話は語ると長くなるので苦手なんですが。この手の音楽の独特なグルーヴ感を出すのは難しいんじゃないでしょうか。偉そうなことは言えませんが。後は、単純にバンドって金かかるし、いろいろ大変ですから。でもこの現状をなんとかしないといけないなとは思います。

N: 確かにいわゆるスクリーモ・バンドって少ないんですよね。寂しいなぁとは思ったりします。でも、後を追いたくなるような、この手のサウンドの魅力を伝え切れていないのは、作り手の責任なのかなぁって感じたりもします。僕らが頑張るしかないっすね。

T:と言いつつも、僕らは基本的にジャンルに関係なく好き勝手にやってるんで、“自分たちはスクリーモ・バンドです!”とも言い切れない。だから、もっとシーンをどうとか、声を大にして言えないんですが、日本のシーンでも、ジャンルに拘らず、僕らに近いスタンスでやってる仲の良いバンドは増えてるし、ライヴでも、それを受け入れてくれるお客さんが増えてきたと思います。これからっすよ。

-98年結成と実はLOSTは歴史のあるバンドですが、奏でられるサウンドが非常に若々しく最新のサウンドですね。いい意味でバンドの歴史を感じさせません。またそういう意味においては99年に結成されたFACTにも通じるかなと思いました。この意見を聞いてどう感じますか?

N:素直に嬉しいですね。ボクが加入してから2年弱。最初はやっぱり前任のヴォーカルと比べられたり、どうしても今までのLOSTのイメージを払拭できなかったりで。上手く僕らのやりたいことを今回で表現できたと思います。

S:僕らの場合はそもそも、特定のジャンルの中でやってないですから。常に一つのスタイルに縛られる必要もないので。単純にその時、メンバーが好きな音楽がLOSTのサウンドに大きく影響したりもします。僕たちもその方が飽きないのでいいかなと思います(笑)。

T:冒頭でも触れましたが、シーズン2なんで(笑)。歴史ってほどの歴史もないし、過去に縛られて音楽するほど、つまらない事はないですから。FACTとは昔から仲よくさせてもらってますが、多分共通してるのはそういうマインドなんじゃないでしょうか。Sakamotoが言った通り、一つのジャンルの中で磨き上げていくというよりは、柔軟に新しい要素を取り入れていくタイプのバンドなんだと思います。

-LOSTは邦楽リスナー層、洋楽リスナー層のどちらにも通用する、言い換えると洋邦の壁をもっと取り払うことができる可能性を秘めているバンドだと感じていますが、あなたがた自身自分たちのバンドにそういう可能性を感じたことはありますか?

J:もちろんその可能性を感じてるからこそ今まで頑張ってきました。10年位前と比べて、ネットなどから情報を簡単に得れるようになって、日本のバンドが国内だけでなく海外でも活躍できる日が早く来ればと思っています。

N: やっぱり目標はそこなんですよね。洋楽リスナーは邦楽に興味のない人がたくさんいるだろうし、その逆もまたしかりだと思う。偏見もそうだけど、それってすごい悲しいんですよね。洋楽も邦楽も良いバンドは良いバンドだし、やっぱりみんなに知ってもらいたい。そこの架け橋の一つになれたらなぁと思います。