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INTERVIEW

EACH OF THE DAYS

2010.04.09UPDATE

2010年04月号掲載

EACH OF THE DAYS

Member:NORIO(Vo)

Interviewer:ムラオカ

-NORIO氏は以前LOST EDENに在籍していましたが、LOST EDENは名古屋だけでなく全国的にも知る人ぞ知る実力のあるメタルコア・バンドでしたが、なぜ解散することになったのでしょうか?

正確には活動休止中なんです(笑)。LOST EDENでは約9年活動してました。EMPERORなどが在籍するイギリスのCANDLELIGHT RECORDSでアルバムをリリースしてツアーを回った後、スランプになっちゃって。海外の色々なレビューを見ていくと音源の感想も賛否両論。真面目に捉えすぎたんでしょうね。曲は作れど方向性が見えなくなっていって。最終的にはお互いを見つめ直すために、活動休止という形を取ったんです。

-その後2007年にEACH OF THE DAYS結成となりましたが、結成に至る経緯を教えてください。

LOST EDENがスランプに陥った時に、新しいヴォーカル・スタイルを模索するために始めたのがこのバンドです。最初はコピー・バンドでした。メンバーを募ったら“面白そうだからやろう!”ってすぐに集まって。KILLSWITCH ENGAGEのコピーをやりましたね。でも、メンバーを集めるとすぐにオリジナルをやりたくなってしまうという(笑)すぐに曲作りを始めました。

-EOTDを始動するに当たってコンセプトはありましたか?

メタルコアを主体としたバンドを始めるつもりでしたが、“Heavy”“Brutal”“Beauty”“Cool”の4つをコンセプトにした音楽をやろうと。なるべく枠を作らずルールなしでかっこいいものを作りたいと思ってましたね。ヴォーカルも意図的にスタイルを変えるつもりで。あと、“何をやるか”よりも“誰とやるか”を優先しました。やりたい音楽は決まってたので、そこにプラスアルファの科学反応を起こせるような、なんというか、発想が豊かで一緒にリハーサルやライヴをやって楽しめるメンバーを探しました。このスタンスは今も変わりません。

-去年はSAWのサントラに収録されるというEOTDにとって1つステージを上げる出来事がありましたがサントラ収録が決定した時どんな気持ちでしたか?

宝くじで当選した感じです(笑)。HATEBREEDから始まり、SUICIDE SILENCEやSHADOWS FALL、CONVERGEなどそうそうたるメンツ。アガらないはずがない!たくさんの人に名前を知ってもらう最高の機会になりましたね。

-SAWのサントラ中で気に入ったバンドはいましたか?

IT DIES TODAY、MISS MAY I、SUICIDE SILENCE、CHIMAIRAが良かったです。

-今年は始まって早々、taste of CHAOS Japan Tourに大抜擢されたり、クラブチッタ川崎のビッグ・イベントに出演したりと幸先の良いスタートを切りましたが、自分たちとして今年はどんな年にしたいと考えていますか?

2010年の初頭にはいい経験をたくさんしました。今年はシングル、アルバムをリリースして、色々な土地でライヴをしたいですね。ステージや作品を通じて一人でも多くの人にこの音楽を届け、一人でも多くの人と時間を共有したいと思っています。

-ライヴでは演奏していますが、音源としてはSAWに収録されている「The Distortion」以外は新録ですよね?

はい。今回の音源は昔からお世話になっている名古屋のSPLASHでレコーディングしています。単独の正式音源としてはこれが初になります。

-あなたがたはヘヴィ・ミュージック、エクストリーム・ミュージックであることは間違いないですが、細分化された1つのジャンルに囚われているような様子はないですね。今のオリジナルなサウンドはどうやって形成されたのでしょうか?

全員バックボーンとなる音楽が違うので、それがソングライティングに影響しているとすればうれしいですね。想定しているものと違うフレーズが出てくる可能性が高いので(笑)ピンときたものを採用していって今の楽曲ができてます。

-へヴィでエクストリームなだけでなくメロディにフックがあり、曲毎に特徴的な展開があるので“かっこいいけどどの曲も同じに聴こえる”というヘヴィ・ミュージック・バンドにありがちなミスに嵌っていないですね。あなたがたの曲作りの方法を教えてください。

メインソングライターのTOTSU、もしくはPHILORがまず一個リフを書いてきて、スタジオでそこから先を作っていきます。さっきも話しましたが音楽のバックボーンが違うのでいろんなアイデアが出てきます。パズルのピースをつなぎ合わせるように、僕らの感性に合致したアイデアが採用されて曲が作られていきます。
あらかじめ作り込んでからスタジオに入るとコピー・バンドみたいになってしまうので、全員が当事者になって納得しながら進めていきます。