INTERVIEW
BLEEDING THROUGH
2010.04.09UPDATE
2010年04月号掲載
Member:Brandan Schieppati(Vo)
Interviewer:米沢 彰
―ギタリストのJona Weinhofenが脱退し、新たに、NO USE FOR A NAMEを脱退したDave Nassieがバンドに加入されたそうですが、NO USE FOR A NAMEの音楽性とBLEEDING THROUGHの音楽性はかなり異なっていて、加入までの経緯が全く想像ができません。加入の経緯を教えてもらえますか?
元々俺の妻とDaveの元妻が親友だったことから、Daveと俺は5年前に知り合ったんだ。知り合ってすぐ意気投合した俺たちは、THE INNOCENTっていうメタルバンドをサイドプロジェクトとして始めたんだ。確かに彼はNO USE FOR A NAMEというパンクバンドのギタリストだったけど、それ以前に彼は生まれながらのメタルギタリストだからね。だからJonaがバンドを脱退した時に俺がDaveにBLEEDING THROUGHに入らないかって声をかけたのはすごく自然なことだったんだ。彼もNO USE FOR A NAMEの活動を終えた頃だったし、タイミングも完璧に良かったしね。
―Dave Nassieの加入によって変わったことはありますか?
Daveはギタリストとしてのテクニックがすごく高いから、いいリフやギターソロを考えて作って来てくれるんだ。Jonaは楽曲の制作には全く関わらない人だったけど、Daveは自ら進んで曲作りに参加してくれるから俺のプレッシャーも減ったし、彼の加入はバンドにとって大きなプラスになったよ。バンドの雰囲気も良くなったしね。
―前任ギタリストのJona Weinhofenがバンドを脱退した理由を詳しくお聞かせ下さい。
Jonaがバンドを辞めたのは、彼自身がアメリカでの生活に合わないと感じたからなんだ。ずっと母国のオーストラリアが恋しかったみたいだよ。彼はBLEEDING THROUGHにいた時は彼なりにすごく頑張ってくれていたと思うし、感謝しているよ。彼は縁があって今BRING ME THE HORIZONのメンバーとして活躍しているけど、彼は永遠に俺たちの親友だよ。Jonaにはこれからも頑張ってほしいね。
―今回、HATEBREED、SHADOWS FALLなどのプロデュースで知られるZeussをプロデューサーに迎えて制作を行われたそうですが、彼とのアルバム制作は如何でしたか?
正直、俺たちは前作のプロデューサーの仕事が気に入ったから今回もまた彼にプロデュースをお願いしようと思っていたんだけど、彼が退職しちゃったから、次に信頼できそうなZeussにお願いしたんだ。彼は俺たちに一切無理強いや無理な要求をすることなく、スタジオでも俺たちをリラックスさせてくれる素晴らしいプロデューサーだったよ。「お前たちはもう10年もバンドをやっているんだから、様々な経験をしてきただろうし、高い演奏技術や感性を持っているはずだ。俺は黙って見守っているから、お前たちは好きな風に作品作りをしなさい。俺は、君たちにアドバイスをした方がいい状況になったらいつでも助言するから。自信を持って頑張れ。」というのが彼のプロデューサーとしてのスタンスで、彼のやり方は俺たちにすごく合っていたと思うし、何より彼は俺たちに自信を与えてくれたよ。