INTERVIEW
BOYS LIKE GIRLS
2009.09.14UPDATE
2009年09月号掲載
Member:Martin Bennett Johnson (Vo&Gt) Paul Charles DiGiovanni (Gt) John Joseph Keefe (Dr)
Interviewer:大薮 未来子
-ニュー・アルバムからのファースト・シングル「Love Drunk」は米iTunesで早くもTOP10入りを果たしておりますが、その知らせを聞いた時の気持ちを教えて下さい。
J:iTunesのTOP10にチャートインしたことは今までなかったから、本当にハッピーだよ。一度10位から落ちたんだけど、また上がって来たんだよね。それも嬉しいことだよね。
M:TOP10に入った結果は、ファンやリスナーがそれだけこの曲を好きになってくれて、きちんと評価してくれたからだと思うよ。本当に光栄だね。そうやって、この曲はファンにとって身近なものになって、共通点を見出された結果なんだと思う。音楽シーンの中での結果ではなく、ファンの中での結果なんだ。
-ニュー・アルバムを一足早く聴かせていただきました。どれをとっても感動的なナンバーばかりでしたが、切なさ込み上げる究極のバラードである「Two Is Better Than One」が個人的に大のお気に入りとなりました。この曲はあなたの内面が反映されているのでしょうか?
M:この曲には僕が心で感じたことが反映されている。もちろん、それはアルバム全体に言えることなんだけど。詩を書く時って魂を深く深く突き詰めていって、そして音楽が生まれるんだ。だから、君がこの曲にそれを感じ取ってくれて嬉しいよ。遠まわりしたり捻じれた表現を使うことなく、音楽を通して自分の感情をストレートに出すことは、僕が目指していることだし、これからもそうやっていきたいと思っている。
この曲に関して言えば、人から聞いた恋の話をヒントにしながら、「僕は一人でいるよりも、あなたと一緒にいたい」という感情を素直に表現した曲だよ。自分の感情を音楽を通じて他の人と共有しあうこと。自分の気持ちを音楽にのせてファンに伝えること。それが、僕のやりたいことだ。詩を書いている最中に、僕ってこんなことを感じていたんだって気づくこともあったりするよ。
-まだ歌詞全体に目を通せてはいないのですが、全体を通してこのニュー・アルバム『Love Drunk』にはどんなメッセージが込められているのですか?その中でも、ぜひ歌詞カードを片手に聴いて欲しい!!という曲がありましたら教えて下さい。
M:「GO」アルバムの最後の曲だね。
色んな戦いに疲れている人や、色んな関係に疲れている人、ベッドの中で何もすることが出来なくなっている人…人生に行き詰っている人々に聞いてもらいたいんだ。人生に待っている時間は少ないんだから、待つよりも、今ここで動くんだ。今ほんの少しでも幸せを感じられることにしがみついてでも動かなければ何も始まらない、ということを歌っている曲だよ。この曲が、その状況を変える力になるかどうかは分からないけれど、アイディアや、チャンスや可能性はいくらでもあるんだってことを伝えたい。とても重要なメッセージなんだ。だから歌詞を読みながら聴いて欲しいね。
-今や、ピュア度100%のスイート・ロックの代名詞となっているBOYS LIKE GIRLSの皆さんですが、世界はもちろん、日本のエモ・キッズの心をも魅了して離さなかった理由は何処にあると思いますか?
M:僕らの音楽がそこまで愛されている理由は、多分、自分達が身近に感じられるような要素がたくさんあるからだと思う。僕らは普通の人間だし、気持ちを素直に音楽に込めているし。真実を歌っている。パーソナルな感情を盛り込んだ。
ファンの人からすれば、僕らが身近に感じられる、接しやすい存在なんだと思う。どのインタビューでもバカみたいなことは言っていないし、思っていることややりたいことを嘘なんて一切なく伝えている。バンドのメンバーがベスト・フレンドなんだ。メンバー同士こんなに仲良くて、親友だと呼び合えるような環境にあることは、ファンにも伝わっていると思う。今のこの状況は、音楽活動をスタートさせた頃の夢だった。当時はお金もないし、名声も栄誉もない。音楽を通じて人と繋がり合うことが夢だった。今、君が言ってくれたような状況になれているんだとしたら、とても光栄なことだと思う。あとはメロディのキャッチーさもあるよね。一緒に歌いやすい曲が多いのも、ファンに支持される大きな要素になっているんじゃないかな。あと、僕らはファンとのサイン会や交流の場も大切にしているんだ。そうやってファンと交流を深めていくことは、これからやっていきたいことの一つだね。
-この夏はSUMMER SONIC09におけるフェスのみの来日となっておりますが、今後単独来日ライヴの予定はありますか?
J:ちょうど昨日、ブッキング・エージェントとそんな話をしていたところだよ。2010年には日本に帰ってきたいと思ってるんだ。日本の文化もファンも最高だし、大好きだ。インスピレーションを受けることもたくさんあるしね。だから、2010年に日本に戻ってくれるように応援よろしくね!(笑)
M:二度も来日が出来ただけで嬉しいけど、もちろんまた戻ってきたいね。今からちょっと買い物に行って、日本の服を買って、アメリカに持ち帰って日本がクールな国だってことを宣伝してくるよ。