MENU

激ロック | ラウドロック ポータルサイト

INTERVIEW

KOOPA

2009.07.03UPDATE

KOOPA

Member:Ollie Coper(Vo&Gt)Joe Murphy(Ba&Vo)

Interviewer:MAY-E

-『Lies Sell Stories』のリリースおめでとうございます。ポップ・パンクよりパンク寄りでありながら、普通のパンク・ロックでもないという、Ollieの仰る通り本作は‘KOOPA独自の音’であると思います。アルバムで聴くと新たな発見もあると思いますが、本作への地元での反応はいかがですか?

Joe(以下J):ありがとう。『Lies Sell Stories』は日本先行リリースだから、地元のファンはまだ聞いたことがないのだけど、友人や家族なんかは皆とても気に入ってくれているよ。きっとイギリスのオーディエンスにも気に入ってもらえると思う。イギリスでのリリースはもう少し早い時期を予定していたんだけど、リリースを延期したのはまず僕らが納得のいく作品にしたかったことと、その作品を出すタイミングをもう一度考えてみて、イギリスでのリリースはもう 少し延期した方がいいと判断したんだ。日本では既にファン・ベースも出来ているからね、先行でリリースすることにしたんだよ。

-Joeは、バンドのプロデューサーやエンジニア的な役割も果たしているそうですが、そういった技術はどこで学んだんですか?

J:基本的には独学で覚えたんだ。『Lies Sell Stories』以前は、レコーディングも全て自分達だけでやらなくてはならなかったからね。プロデューサーやエンジニアを雇ったらお金もかかってしまうし、金銭的な問題もあったから。そうやって自分達だけでやっていくうちに、俺って才能があるんじゃないか?なんて思えるくらいの技術を身に付けることが出来たんだよ。それからは地元のスタジオで友人のバンドのレコーディングを手伝ったりしているよ。どれも有名じゃない小さいバンドばかりだけどね。もっとビッグなバンドのレコーディングを手掛けることも夢ではあるけれど。例えばSTEREOPHONICSとかPeter Gabrielとか・・・

O:PLACEBOとか、LITとかね(笑)

J:そうだね(笑)『Lies Sell Stories』では初めてMark Hoppus(BLINK-182)をプロデューサーとして迎えることになったけれど、きちんとギャラが支払われるようになったから、それなら一緒にやってみたい人を迎えてみようって思ったんだ。Mark Hoppusと一緒に仕事をしてみて、とても勉強になったし、良い作品が作れたと思うよ。

-そのMark Hoppusと初めて対面した時の映像を拝見しましたが、Ollieは特に緊張している様子でしたね。

J:怯えていたよね(笑)だけど、もちろん彼とは仲良くなれたよ。

Ollie(以下O):僕はそうでもないかな(笑)というのも、僕は昔からMark Hoppusの大ファンだったし、子供の頃の憧れの人だったんだから。Mark Hoppusにも事前にそのことは伝えておいたんだけど、実際に彼と会ってみたら、想像していた通りの人だったことには驚いたよ。僕が思い描いていたMark Hoppus像と1ミリも違わなかったんだからね。だから余計に初対面の時に緊張してしまって、もうどうしたらいいのか分からない状態に陥ってしまったよ。Mark Hoppusと一緒に仕事をすることが日常として捉えられるようになるまでに2週間もかかってしまったんだ。レコーディング中はほとんど緊張しっぱなしだったね。

-Mark Hoppusは本作にどのように貢献してくれましたか?

J:僕らはサウンドを出来るだけシンプルに仕上げたいと思っていたんだけど、それをMarkはきちんと理解してくれたのがまず良かったよ。 Markはミニマリスティックなアプローチを取る人なんだ。それにMarkは、好みがとてもハッキリしている。レコーディング中にアイデアを持っていくと「これは良い」「これはやめた方がいい」って、はっきり言われるんだ。その分、彼は僕らの好みをすぐに理解してくれたし、逆に彼が僕らの好みに合わせたアイデアを持ってきてくれたりするんだよ。その中でも特にMarkが貢献してくれた点と言えば、やっぱりハーモニーに関してだろうね。Markがいなかったら、あんなハーモニーは生まれなかっただろうな。クリス・ホルムズをエンジニアに迎えることが出来たのもMarkの紹介だったから、その点でも感謝しているよ。彼ら二人とはとても良い仕事が出来たんだから。

-Mark自身がミュージシャンであるので、アルバムのことに限らず、バンドについてもいろいろとアドバイスをしてくれたりもしたんじゃないかと思いますがいかがでしょうか。

J:バンドとしてのアドバイスは特になかったな。スタジオ内の空気も緊張感が張り詰めているような感じではなくて、とてもゆったりとした雰囲気だったしね。それにTravisがスタジオに遊びに来たりもしていたんだ!彼とも仲良くなることができたよ。 レコーディング中に、Markが「Travisにドラムを叩いてもらおう」って言い出したんだけれど、Travisが「僕はいいよ!このバンドのドラマーは素晴らしいんだから、僕が叩くより彼が叩いた方がいいさ」って言ってくれたんだよ!お世辞かもしれないけれど、Travisにそんな風にいってもらえたのは嬉しかったな。