INTERVIEW
ILLSCARLETT
2009.01.08UPDATE
Member:Will Marr (Gt.) / Jonny Dee (Ba.)
Interviewer:KAORU
-「LIFE OF A SOLDIER」はとてもエピックで感情が爆発した素晴らしい曲ですね。この曲についてご自身で解説をお願いします。
W:そうだね。君が言ったようにこの曲は80年代のエピックなサウンドとアレックスのBON JOVI風な歌い方がマッチして出来た曲だね。実はこの曲のレコーディングはカナダではなくL.A.でやったんだ。「LIFE OF A SOLDIER」は今作が出来る本当に最後に完成した曲で、兵隊をコンセプトにした作品なんだ。
J:兵隊っていうのは常に家族と離れ離れで、戦場で戦いながらさらに一人で悩みや、葛藤なんかとも戦っている。この曲を作ったAlexがそのとき抱えていた、彼女を会えない寂しさや、売れないことへの焦り、様々なことから受けるプレッシャー、そんな様々な気持ちを兵隊に重ね合わせて感じている怒りを爆発させた曲なんだ。
-イルスカーレットは音楽と共に歌詞の面でも大変興味深いと思います。私は「FASION」が特に心に残ったのですが、この曲の歌詞は、あなた達から見てどう思いますか?
W:この曲の歌詞はカナダにいる僕たちのA&Rに対する反抗ソングみたいなものなんだ。というのもこのA&Rはいつも早く良い曲を作れってすごくケツを叩くんだ。その行為に対してAlexの怒りが爆発してこの歌詞と曲ができたんだ(笑)だから歌い方もすごく感情的だろ?歌詞も本当に彼に向けて書いたものなんだよ。
J:でも彼は僕たちに凄く良いことをしたと思うよ。彼のお陰でこんな良い曲が書けたわけだからね。(笑)
W:彼は自分の担当のバンドに良い曲を書かせて、自分の仕事をまっとうしたと思うよ(笑)
-曲はWillが一人で書いているのですか?
W:コード進行だったり、曲の構成を主に作っているんだ。Swavも作曲面では結構関わっているかな。Jonnyは2006年からこのバンドに正式加入したからあまり曲つくりには関わっていないけどメロディを作るのは凄くうまいよ。Alexは歌詞を書くことが天才的に凄いんだよね。だから結局は誰が作るというか全員で一つの曲を完成させているって感じだね。
-緑色を基調としたアルバムのアートワークがかっこいいですよね。このアートワークは誰が手掛けたものですか?
J:店頭に並んだときにどうやったら目立つだろうってレーベルが考えて今回のこのジャケットになったんだ。あの色は本当に目立つし、カナダではSwavのドラムセットも同じ色にしてあるんだよ。多分このジャケットをヘリポートに使ったらパイロットは一発で着陸地点を見つけられるだろうね。メンバーも全員のジャケットは気に入っているよ。
-ジャケットのあのキャラクターはメンバーが考えたのですか?
W:もともとドラムのSwavが芸術センスが優れていて、ファンにサインするときとかも絵を描いたりするんだよね。彼が思い描いたコンセプトを彼の高校の時からの友人に伝えて書いてもらったキャラクターなんだ。
-プロデューサーのMATHEW WILDERは素晴らしい人物だったそうですが、具体的にどのような面で勉強になりましたか?
W:彼は80年代にNO.1ヒットは飛ばしていた敏腕プロデューサーなんだ。それこそ、KEIIY CLARKSON、CHRISTINA AGUILERAなんかにも携わっていた人なんだ。彼は気持ちの良いところで満足せずに、限界まで行ける所行けといううようにバンドを追い込む人なんだ。追い込まれてなんとか限界の所まで行くと、さらに次の限界まで進めと言う様なかなりストイックな人なんだよ。ありきたりなエンジニアならカナダにもゴロゴロと居るだろう?ある程度で良いなら今すぐL.A.から故郷のカナダに帰りなと言うんだ。彼のお陰で自分たちの限界を超えることができたんだよ。本当に彼には感謝しているよ。
-次回作の予定は既に決まっていますか?
W:現段階では9~10曲くらいコードが完成している曲があるんだ。カナダに帰ったらさらに10曲くらい完成させて、来年の3月~5月にレコーディングをして9月にリリースできれば良いなと思っているから、楽しみにしておいてくれよ!
-ILLSCARLETTを聴いているキッズ達にどのような影響を与える存在でありたいと考えますか?
W:僕たちが言えることは誰かに言われたことをやるんじゃなくて、自分のやりたいと思ったことを一生懸命にやりなってことかな。人生は短いんだから誰かの言いなりになっている暇はないよ。
-今年ももう一か月で終わりですが、年末はどのようにして過ごす予定ですか?
J:個人の予定だけどSwavと一緒にNew Yorkに遊びに行こうと計画しているよ。
W:クリスマスにトロントで酔っ払いのバーテンダーとイケイケのおねぇちゃんを呼んで楽しいライブをやろうと思っているから、是非遊びに来てくれよ。