INTERVIEW
NEW FOUND GLORY
2008.08.18UPDATE
Member:Jordan Pundik(Vo) Chad Gilbert(Gt) Steve Klein(Gt) Ian Grushka(Ba) Cyrus Bolooki(Dr.)
Interviewer:吉野 将志
-自分たちのルーツを新しいファンに教えたいという想いはなぜ生まれてきたのでしょうか?
C:日本ではMTVでどういうものを流しているのかわからないけど、特にアメリカではMTVでリアーナとかのヒップホップのビデオを流しているんだよね。そういうのが好きで見ているキッズがNFGのビデオを見てもいいんじゃないかと思ったときに、やっぱりこれだけ注目を浴びているバンドというのは、そのルーツや他の音楽をキッズに教えていく使命があると思うんだ。
(通訳中に遮ってChadが続けて・・・)
パンク、ハードコアなんでもいいんだけれども、僕たちにはちゃんとしたルーツがあるんだ。僕たちはそんな過去のバンドがいたからこそ結成されたんだから、僕たちのルーツであるバンドを若いキッズに教えていくのはとても大切なことだと思うんだ。
-では、このEPは次回作の方向性を示していると捉えてはだめだということですか?
Steve Klein(以下S):新作はいろんなジャンルの曲を集めたものになって、ものすごくいいものになったんだ。僕たちはジャンルを超えて素晴らしい曲を書けるようなアーティストに成長したと思っているよ。またよりよいソングライターになったと思うから、今度出るアルバムに対してはものすごい興奮しているんだ。今のところ、1月リリース予定なんだ。
-もう新作は出来上がっているのでしょうか?
S:もうレコーディングは終わって、今はミックスの作業を行っているところだよ。
C:今回は元BLINK-182のMark Hoppusがプロデュースを担当してくれたんだ。
-「Coming Home」で新しいNFGサウンドを提示しただけに、今作の方向性の選定及びその制作にあたってはかなりの困難を感じたのではないかと思うのですが、いかがでしたか?
J:全然難しくなったよ。もちろんアルバムを作るのは簡単ではないけれども、でも僕たちって常に曲のアイディアが頭の中にあるのでそういう意味では難しいとは感じなかったよ。Chadなんかもギターリフをたくさん考えていたのでスタジオに入る前にもサウンドチェックの間とかで僕たちに聴かせてくれていたから、ものすごい興奮した状態でレコーディングを迎えたんだ。
-先ほどChadが元BLINK-182のメンバーであるMark Hoppusを迎えて制作したとおっしゃっていたのですが、どのような経緯でそのような話になったのでしょうか?
C:実は今回のアルバムの作り方は普段とは違うんだ。どういうことかというと、ゲフィンレコードとの契約が切れて二年間、レーベルがまったくない状態だったんだ。どうしようかと悩んでいたんだけれども、普通ならレコード会社と契約を結んだ後に、資金援助があってアルバムを作るんだけども、自分たちの予算でまずアルバムを作ったんだよ。つまり、限られた予算なのではっきり言ってプロデューサーにお金をかけることができなかったんだ。だから、自分たちのことが本当に大好きで、自分たちのことをわかってくれて、お金が払えない状態でも働いてくれる、そういう人間を探す必要があったんだ。BLINK-182と僕らというのは共通のファンも多いと思うので、そういう意味でもマークが自分たちの音楽をわかってくれると思ったし、また彼はものすごい才能のある人だと思うので、マークに電話したんだ。そうしたら「僕に声をかけてくれるなんて光栄だよ。レコード会社と契約が結ばれて契約金が入ってきてから払ってもらえればいいよ」と言ってくれて、とってもうれしかったよ。マークとトラビスは自分のスタジオを持っているのでそこでレコーディングしたんだ。彼が自分たちのバンドへ寄せてくれた信頼感が一番大きいと思うよ。
-以前SET YOUR GOALSのJohdanにインタビューした際に、NFGがきっかけでバンドをつくったんだと語ってくれました。GREEN DAYがNFGに、そのNFGがSET YOUR GOALSに、というように影響され合ってちゃんと受け継がれていくことは素晴らしいことであり、またシーンの活性化に不可欠なものだと思うのですが、いかがですか?
S:最高だよ。彼らがそんな風に言ってくれるなんて光栄だよ。音楽シーンというのは10年間のサイクルで回っていると思うから、SET YOUR GOALSみたいな新しいバンドが僕たちに刺激を受けたというのはすごいことだと思う。さっきもチャドが言っていたけど、昔のバンドが新しいバンドを刺激して、どんどんいいものが生まれていくこと、それがすごく大切なことだと思うんだ。