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INTERVIEW

MILLENCOLIN

2008.05.22UPDATE

MILLENCOLIN

Member:Erik Ohisson (Gu)

Interviewer:吉野 将志

―初めてのインタビューとなりますので、基本的な質問からいきます。MILLENCOLINというバンド名はスケートボードのトリックMELANCHOLYに由来していると聞いておりますが、バンド名にはどんな気持ちが込められているのでしょうか?

そう。音楽をやる前、みんなスケートボーダーだった。スケートボード・ビデオで使われる音楽を聴いてパンク・ロックに目覚めたんだ。当時スケートボードにちなんだバンド名にしたいと思っていたから、melancholyというトリックが閃いて、スペルの仕方を変えたけど、今はトリックというより、自分達の心を表す言葉になっている。

―MILLENCOLINを結成した経緯を簡単に教えてください。

みんな友達だった。最初の3ヶ月間はFredrikはまだ加入してなかった。今思うとなんだか最初からいるような気持ちだけど、最初のデモテープのドラムはFredrikが叩いたものじゃないんだ。それにギタリストも僕一人だった。Fredrikと僕は地元が一緒で、MathiasとNikolaは同じ町の別の地域で同じ学校の同じクラスだった。みんなが知り合ったのはスケートパークだった。そこでいつも一緒にスケボをしていて、友達になって、数年間スケートしていたけど、音楽を聴くようになったら自分達でもバンドが組みたくなった。

―スウェーデン・パンクと言えば、NO FUN AT ALL、RANDY、SATANIC SURFERSなどの良質なバンドがいますよね?スウェーデン・パンク・シーンにおいて、なぜこのような良質なバンドが多いと思いますか?もしかしたら、世界をリードする福祉制度みたいなものがスウェーデン・パンク・シーンにもあるのかなとも思うのですが・・・。

そうだね、ここには国が運営している無料のリハーサルスペースがあるんだ。そこは場所も提供してくれるだけでなく、楽器や機材も貸し出してくれるんだ。僕達はただのスケートボーダーだったからギターなんて持ってなかったけど、こうした機会が与えられたから、音楽をやってみようという気持ちになれた。そうやって楽器を覚えて、音楽をやるようになった。他の国では楽器は高いお金を出して買わないといけないし、ガレージとか練習する場所を確保するのも難しい。15才、16才の若い子達はお金もないし、そんな大変な思いをしたくないと思うんだ。だから確かに政府がリハーサルルームを運営して、音楽を支持してくれていることは大きい部分だと思うんだ。パンクだけでなく、様々な分野の音楽でも素晴らしいバンドがたくさんいるのはそのせいだと思うよ。

―地元ではどんなバンドと交流があるのでしょうか?

THE HIVESとかTHE PEEP SHOWとかBOMBSHELL ROCKS とはかなり仲良くしている。それからストックホルムのバンド、THE HELLACOPTERSやBACKYARD BABIESなどと交流がある。

―スウェーデン、ひいては世界のパンク・シーンにおいて気になるアーティストはいますか?

もちろん、もちろん。僕のヒーローはNOFXやRANCIDなんだ。

―結成15周年、おめでとうございます!!結成15年を迎えることのできるパンク・バンドは世界広しと言えど、数えるほどしかないと思うのですが、なぜあなたたちは15年も活動し続けることができたと思いますか?

なぜだろう。よく分らないな。最初から友達だったから。でも「For Monkeys」と「Pennybridge Pioneers」の間にしばらく活動休止したことがあったんだ。それまでずっとツアー漬けだったから充電期間が必要だったので、期間限定なしで休みを取った。6ヶ月くらい経つと、今度はバンド生活が恋しくなり、また一緒になって活動開始したけど、いつでも休めるんだと言う気持ちがあるだけで随分楽になれたんだ。その後はツアースケジュールをもっとうまく組んで、もっとエネルギーを補給するようにした。ステージに立つことを心から喜びにしないとだめなんだ。それを毎日毎日やっているとウンザリしてくる危険もあるからうまくバランスをとらないといけない。

―結成15周年を向かえた今と結成当時を比べて、変わったことは何でしょうか?また変わっていないことも教えてください。

僕は今までの生涯の半分はMILLENCOLINにいるから僕にとって家族同様に親しい存在なんだ。MILLENCOLINがなかったら生きていく方法すら知らないと思うよ。ずっとこれしかしてなかったからね。僕達の絆はとても自然なもののように緒も合えるんだ。先日シークレットツアーでドイツに行ったんだけど、それまでちょっとツアーから離れていたから、彼らと一緒にいるのがどれだけ楽しいかまたつくづく分かったよ。だから変わったところはこの絆がさらに強いものになったところだと思う。

―結成15周年を向かえた今、あなたたちの目には世界のパンク・シーンはどのように映っていますか?

世界中でパンクを聴く人が増えただけでなく、パンクはどのジャンルにも負けない、一般的に受け入れられる音楽になったと思う。