INTERVIEW
DONNAS
2007.09.22UPDATE
―ザ・ドナスというバンド名の由来を教えてください。
ブレット(以下B): ザ・ドナスの前は"the Electrocutes"として活動していたのだけれど、この時はサイド・プロジェクトだったの。だから曲をリリースする時点で、ふたつの異なるタイプの音楽を前に、聴き手が混乱しないように、"the Donnas"という別名を考え出したの。"ドナA"などのドナ名は、the Electrocutesでの自分達の本当の姿とは別の、第二の自我・分身を作り出す為に、その後に出来た名前なの。でもしばらくしてから、ふたつのバンドを合体させて、ドナス名は徐々に使わなくなって、代わりに自分達の名前を使うようになっていったの。
―先日、ブラジルでライブが行われましたが、いかがでしたか?
アリソン(以下A): ブラジルは素晴らしかったわ! オーディエンスは凄くクールで最高で、友達も出来ちゃったのよ!
―これからアメリカツアーが始まりますが、どんな感じになるのか教えてください。
B: アメリカとヨーロッパ・ツアーがまもなく始まるから、いまそうとう興奮しているの。あとオーストラリアと、それから特に日本へも早く行きたいわ! このところずっと凄く忙しかったけれど、ライヴ・ショウはやっていなかったから、バンドとしてツアーに戻れるのを、楽しみにしているの。
―ニューアルバム「Bicthin'」を聴かせていただきました。パンクにしてハード、キュートにしてロックなドナスサウンドが爆発している、とてもすばらしい作品だなと思いました。まずは、二年半ぶりの新作を完成させた今の気持ちを聞かせてください。
A: とにかくアルバムをリリースできて、ワクワクしているわ。凄く誇りを持っているし、この作品を引っ提げたツアーに、早く出たいと思っているの。
―個人的には過去最高傑作だと思っていますが、アルバムを完成させた今、冷静に振り返えると、あなた方はどのように感じられますか?
B: どうもありがとう! 私達にとっても、このアルバムは活動し始めた当初から作りたいと思っていたタイプの作品なのだけれど、ずっとその時間も機材も財源もなかったのよね。でも今回やっと障害となるものも一切なくなって、夢に見ていた作品を作ることが出来たのよ!
―今作のコンセプトやテーマはどういったものなのでしょうか?
A: アルバムにこれといった"テーマ"は、特に重要ではないと思うの。とにかく本作は、ロック・アルバムらしい、ラウドでヘヴィで楽しい一枚に仕上がっているわ。
―全体的に、ライブで一緒に歌うことが出来るメロディアスかつキャッチーなコーラスワークが多くなっていますね。これはライブを意識して作り上げられたのでしょうか?
B: もちろん! ステージでプレイしたらどんな感じになるか、どんな感じに聴こえるか、そうしてオーディエンスと一緒に歌ったら、どんな感じになるか、いつも思い描きながらやっているの。みんなが一緒に歌い易いように、バッキングとギャング・ヴォーカルを、ビッグでラウドで楽しいものにしているのよ。
―今作には、M2「Wasted」M5「Save ME」M6「Like An Animal」などのように、1STシングルになってもおかしくないほどクリオティーの高い楽曲が数多くあるのですが、その中でM8「Better Off Dancing」をシングルに選んだ理由を教えてください。
A: アメリカでは「Don't Wait Up For Me」が1STシングルなの。この曲は、友達や家族、それからその他の人達やラジオ局でも、一番評判が良かったナンバーなの! だからすぐにこの曲に決まったのよ。「Better Off Dancing」も大好きな曲だし、日本で1STシングルになると聞いて嬉しかった。次はこの曲をシングル・カットすることを考えてるの。
―今回のアルバムで特に思い入りのある曲を教えてください。またその理由も教えてください。
B: 一番興奮するのは"Bitchin'(イントロ)"ね。アルバムのオープニング、そうしてライブ・ショウのオープニング用に、特別に書いた曲なの。こうしたイントロ・ナンバーは、私達にとっては初めてだから、新鮮な感じがするしワクワクするわ。凄く効果的だったと思うし、ちょっと怖い感じが何とも言えないわね、良い意味で!!
―今作は、気持ちいいほどまっすぐなドナス・サウンドが満載のアルバムだと思います。そのことは見方を変えると、音の偏りのあるアルバムであるとみることもできると思います。しかし、この音の偏りこそ、あなたたちの音への自信の表れだと思うのですが、いかがでしょうか?
A: 常にまっすぐで自分達らしい音楽を作ってきたと思う。どのアルバムも、その時々の自分達を写した写真みたいなものなの。今度のアルバムからは、凄く充実した日々を送っていて、自信を持っていて、ロックを愛して止まない自分達が、感じ取れると思っているわ。