ストリート・カルチャーと一体化した新感覚エクストリーム・ロック・フェス、"CHIMERA GAMES"第2弾開催！

2016.07.08UPDATE

2016年07月号掲載

ストリート・カルチャーと一体化した新感覚エクストリーム・ロック・フェス、"CHIMERA GAMES"第2弾開催！

Writer 荒金良介

今年4月2、3日の2日間に渡り、"CHIMERA GAMES TOKYO VOL.1"がお台場の青海南臨海駐車場に特設ステージを設けて開催された。会場はゆりかもめ青海駅から徒歩で行ける場所なので、交通の便も整っている。それではまず同イベントの概要から軽く説明しよう。"CHIMERA＝キメラ"とは、同一個体に様々な細胞が入り混じった状態を指す。つまり、このイベントも複数のエレメントが混ざり合った画期的な内容になっているのだ。

エクストリーム・スポーツと音楽が一体化した総合イベントという様相で、"ストリート・カルチャーを世に広めよう"という趣旨を掲げている。海外ではその手のイベントは盛んに行われているものの、ここ日本ではまだまだ一般層にまで認知されていないのが現状だ。身近な例だと、Hi-STANDARD主催の"AIR JAM"はバンド演奏を主体に置きながらも、同会場にスケートボード・パークが設置されるなど、音楽とストリート・カルチャーを強く結びつけるアプローチを実践していた。そして11年ぶりに復活を遂げた"AIR JAM 2011"や、翌年に東北で2日間に渡って開催された際にも、スケートランプがドンと居座っていた。ストリート・カルチャーを底上げするという意味において、この"新感覚エクストリーム・ロック・フェス"を打ち出した"CHIMERA GAMES"も志は同じと言っていい。もっと言うなら、さらなる多様性を持った前代未聞のイベントになっている。プロの華麗な技を堪能する。バンドの演奏を観戦する。それだけではなく、実際に触れて楽しむ醍醐味がここには用意されている。ステージでパフォーマンスするプロの直接指導を受けられる体験ストリート・パークがあり、親子一緒になって楽しむことができるのだ。特に子供は目で見たものを、自分でもすぐにやってみたいと思うものだ。そこでタイムラグがなく、体験できる場所が同じ施設内にあれば、参加したいと思うに違いない。"あのイベントにフラッと出掛け、子供時代に味わった体験が忘れられない"、"何か新しいことをやり始めるきっかけになった"、"そこで出会った人と友達になった"など、新たな出会いやきっかけの場所としても、魅力的なイベントと言えるだろう。ある意味、体験型テーマ・パークに遊びに行くような感覚さえも味わえる。そして、記念すべき第1回からわずか半年というタームで、10月29、30日の2日間に渡り、"CHIMERA GAMES VOL.2"が開催されることになった。そのスピード感に運営側の熱意を感じずにはいられない。

第1回はエクストリーム・スポーツ界を代表するプロ・ライダー、プロ・スケーターなどが一堂に集結し、音楽シーンからはRIZE、KNOCK OUT MONKEY、東京スカパラダイスオーケストラ、Northern19、GOOD4NOTHING、I Don't Like Mondays.の全6バンドが参加した。今回も前回同様、日本のエクストリーム・スポーツを代表するプレイヤーが続々と名を連ねている。まだバンドは誰が出るのか発表されていないものの、それも期待したいところだ。近年はロック・フェスが全国で乱立し、財布と相談しながら、どこのフェスに行こうかと頭を悩ませている人も多いに違いない。今までとは違う未知の体験、刺激、感覚に触れたいと思うのなら、このイベントはうってつけだろう。昔はキッズだったけど、最近はあまり身体を動かしてないし、体力をつけるために何か始めようと思ってる人にも新しい扉を開くチャンスになるかもしれない。なお、保護者同伴の場合に限り、中学生以下は入場無料なので、家族連れの方も気軽に足を運べる形になっている。前回は様子見だった人も、このストリートの祭典に自分の目と耳と身体で、じかに触れてもらいたい。