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FEATURE

SYLOSIS

2012.10.12UPDATE

2012年10月号掲載

わずか2枚のアルバムでDownload Festival、Sonisphere Festivalへと出演を果たしたモダン・スラッシュ・メタルの雄、SYLOSISが3rdアルバム『Monolith』をリリース!!

Writer 米沢 彰

UKのチャートでランク・インを果たすなど、高い評価を獲得した前作『Edge Of The Earth』より1年余り。UK出身のモダン・スラッシュ・メタル・バンド、SYLOSISが3rdアルバム『Monolith』をリリースする。ここまで短いスパンでのリリースとなるとそのクオリティが心配になるのだが、バンドの中枢を担うJoshが“誰もがこんなに早いリリースを予想していなかっただろうが、10年には既に曲を準備していたんだ”と語る通りに、充分に練られた構成と高いクオリティでスラッシーな勢いとヘヴィなサウンドが巧みにバランスされ、充分に聴きごたえのある作品に仕上がっている。この“期間とクオリティのアンバランスさ”は、FEAR FACTORY、THE BLACK DAHLIA MURDER、AS I LAY DYINGらのUKツアーに帯同したり、Download Festival、Sonisphere Festivalなど世界的な超大型フェスにも出演するなど充実したキャリアを積んできたバンドだからこそできる芸当なのだろう。ここまで2枚のアルバムと2枚のEPをリリースしただけで、この規模のフェスに呼ばれるところまできていること自体、既に異例と考えるべきなのかもしれない。

本作は、オルフェウスが黄泉の国から妻(エウリディーチェ)を連れ戻す時、“決して後ろを振り返ってはいけない”と言われていたにも関わらず振り返ってしまい、その瞬間エウリディーチェは死者の国へ再び堕ちていった……。というシーンで有名なギリシャ神話『オルフェウスとエウリディーチェ』にインスパイアされたとのことで、ザクザクとしたヘヴィなサウンドの中に独特の暗さと陰鬱な雰囲気が作品全体を貫いており、モダンなスラッシュ・メタルと一言で括りきれない複雑さを併せ持っている。力強い展開からはハードコア臭も感じられ、かなりの漢くささを放つパートがある一方で、インテリジェントな展開によるプログレッシヴ的な面も併せ持っており、絡み合うツイン・ギターのパートなど、聴き込むほどにまた違った側面が見えて来るような深みまで持っている。

デビュー・アルバム『Conclusion of an Age』ではヨーロッパの専門誌を中心に高い評価を獲得し、2ndアルバム『Edge Of The Earth』ではUKチャートにランク・インするなどリリースの度にそのステージを上げてきているSYLOSIS。本作でもSYLOSISらしい“ザクザクとしたリフ”と“ヘヴィネス”が活きており、独特のサウンドが聴く者を強く惹きつける作品に仕上がっている。スピード感溢れるスラッシーなパートをメインにしながらも、かなりダークで陰鬱なパートが随所に配され、ありがちな“速いだけ、刻むだけ”のスラッシュ・メタルとは一線を画した手の込んだ構成は、多くのヘヴィ・ミュージック・ファンを虜にするポテンシャルを持っているといっても過言ではないだろう。Soundwave Festival 2013への出演も既に決まっているなどリリース後も話題には事欠かない。この3rdアルバムでSYLOSISが更なる快進撃を見せる!!

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