DISC REVIEW
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どこか神秘的でアートなテイストもある新時代のハードコア・バンド、TURNSTILE。ハードコア・パンクの、暗くアンダーグラウンドで暴力的なイメージをアップデートし、様々なジャンルの表現を取り入れ新しいフィールドを開拓してきた彼等が、通算4作目となる新アルバムをリリースした。今作でも固定観念にとらわれない自由なスタイルを追求し、ヘヴィなサウンドをベースとしつつも、幻想的なシンセの使い方や、ポップなノリは完全にハードコアの枠を飛び出している。新しさと共に80年代のノスタルジックな味わいも感じさせ、浮遊感のあるメロディックな楽曲とヘヴィで疾走感のある楽曲のバランスも良く、アルバムを通してドラマチックな展開のある作品となった。 山本 真由