DISC REVIEW
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双子の兄弟 Philip WilhelmとLukas Wilhelmがフロントマンを務める、ドイツのポストハードコア・バンド、FROM FALL TO SPRING。クリーンもシャウトもラップも、全部1人で歌っているみたいに聴こえるのに、息継ぎの間もないのは双子だから(笑)! これはこのメンバーとこの音楽性じゃないと成り立たないので、素直に面白い。もちろんそんなトリッキーな要素だけがすごいわけじゃない。キャッチーなのにしっかりとヘヴィで、より際立つメロディのエモさや、ドイツのバンドということでもっとクラブ・ミュージックに引っ張られそうなものだけど、シンセや打ち込みは隠し味程度で、フィジカルなグルーヴで聴かせるあたりもポイントが高い。 山本 真由