DISC REVIEW
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オージー発のメタルコア・バンドが満を持してセルフタイトルで発表した5thアルバム。モダンでヘヴィなアンサンブル+女性クリーンVoという個性をすでに確立している彼等だが、セルフプロデュースで生み出された本作では、2022年に加入したAlex Reade(Key/Vo)によるスクリームも加わり、さらに強靭なバンドへと進化している印象。より重厚で壮大なギターと、近未来的なサンプル音を掛け合わせたサウンドはリスナーを問答無用で高揚させるし、叙情的で美しいメロディにも心が掴まれる。Track.4、6といった強力なシングルだけでなく、オルタナティヴな質感のTrack.7等アルバム曲も粒揃いで、世界観にグッと惹き込まれる作品だ。 菅谷 透