DISC REVIEW

WARFARER

『A Tale Beyond The Pale』

フィンランド出身のメロデス～フォーク・メタル、というだけで期待値という名のハードルが上がってしまうのは否めないのだが、デビュー・アルバムとなる本作は、リスナーの期待に応えうるポテンシャルを持った内容であると先に結論付けてしまおう。大仰なオーケストレーションを駆使したエピックなサウンドで、歌詞やMVも含めてヴァイキング・メタル的な要素を押し出しつつも、CHILDREN OF BODOMに肉薄するような派手なシンセとアグレッシヴなリフ、クサメロが飛び出すサウンドはもうどこをどう切り取っても北欧印。曲はよく書けているし隙のないアンサンブル、演奏能力も水準以上の出来栄えだ。早期に来日させれば日本でも人気が出そう。 井上 光一