DISC REVIEW
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結成から20年以上経つ今もインディーズ・シーンで根強く支持され、心の奥底まで震わす歌をライヴハウスに轟かせてきたbacho。前作から9年を経て最新アルバム『Boy Meets Music』が完成した。表題曲や「萌芽」等、数多の観客の心を動かしてきた泥臭くも眩しい珠玉のナンバーを中心に全11曲。ライヴハウスでの熱演、オーディエンスの涙、熱狂までパッケージングしたような温かく熱い質感が宿り、あの日のシンガロングが聴こえてくる。新たにゲスト・ヴォーカルが参加した楽曲や新曲も収録され、ラストを飾るのは「平和のかたち」。"それぞれの憂いと希望"を抱えるなかで、"誰かの幸せも願える確かな人になりたい"――そんな純真な想い、一言一句が沁みる。 中尾 佳奈
