DISC REVIEW
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ヘヴィ・メタルへの敬意を感じさせるアンセミックなオープニング・トラック「Metal Gods」を耳にした時点で、リスナーは本作の成功を確信するのではないか。数多くの名盤を手掛けてきた敏腕プロデューサー Fredrik Nordström(Gt)率いるDREAM EVILによるおよそ7年ぶりとなる最新作は、モダンな要素も感じさせつつ懐古主義にも陥らない正統派のヘヴィ・メタルを堪能できる見事な作品となっている。熟練のミュージシャンたちによる粒揃いの楽曲群は無駄のないタイトな音作りで耳に残るフック満載、重厚なリフとメロディックなソロ、Niklas Isfeldt(Vo)による衰え知らずのパワフルなヴォーカルも素晴らしい仕事ぶりだ。メタルのなんたるかを示す、貫禄の1枚! 井上 光一