DISC REVIEW
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BE THE WOLFやFROZEN CROWNといったバンドを率いるイタリアの鬼才、Federico Mondelliがクリエイティヴな面で全面的にバックアップしていることでも知られる、ふたりの女性ヴォーカリストを擁するシンフォニック・メタル・バンドの2nd作。パワー・メタル譲りのアグレッシヴさ、シンフォニック~ゴシック・メタルが生み出す壮大且つシアトリカルな世界観を基盤とする楽曲群の中で、中音域の声質でパワフルな歌唱を魅せるGrace Darkling(Vo)とオペラチックに歌い上げるRehn Stillnight(Vo)との見事なコントラストは前作以上に劇的な効果を生み出している。アレンジやソングライティングという面においても着実にレベルアップを遂げた力作だ。 井上 光一