DISC REVIEW
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ドイツ出身の5人組 ANY GIVEN DAYの4作目となるアルバムは、モダンでブルータルなアンサンブルにワイルドな咆哮と歌心溢れるクリーン・ヴォーカルを乗せた、王道を行くメロディック・メタルコア・サウンドを軸としつつ、タイトルの通りバンドの可能性をさらに広げた強靭な作品だ。切れ味鋭いリフからドラマチックな歌メロ、重厚でグルーヴィなブレイクダウンまで詰め込んだTrack.1や、ブルージーな漢臭いサウンドのTrack.4、アンセミックな美メロとアグレッションを両立させたTrack.7など、とことん硬派ながら懐の深さもある楽曲はバンドを1段階上のステージへと引き上げそうな気配だ。同郷のANNISOKAYをフィーチャーしたエモーショナルなTrack.9はまさに白眉。 菅谷 透