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DISC REVIEW

Frozen Aggressors

80年代後半にカルト的な人気を博し、2014年に再始動してからは継続的な活動を続けているカナダの重鎮バンドによる6thアルバム。初期の名曲「Frozen Aggressor」にインスパイアされたと思しきタイトルが示すように、持ち前の攻撃的で邪悪なオールドスクール・スラッシュは健在だが、本作ではグッと洗練された音像へとアップデートした印象。アクセルベタ踏みの爆走サウンドにNWOBHMやパンク/ハードコア由来のフレーズをシームレスに散りばめた楽曲はひと筋縄ではいかないユニークさで、特に他界した初代ドラマーと制作した最後の曲でもあるTrack.8はアコギも取り入れた実に感傷的な仕上がりに。近年のクロスオーバー系バンドのリスナーにもチェックしてもらいたい1枚だ。 菅谷 透