DISC REVIEW
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シカゴの5人組ポップ・パンク・バンド KNUCKLE PUCKが前作から約3年ぶり、4作目となるアルバムをリリースした。今作は、3作品をリリースしたRise Recordsから移籍、コロナ禍を経て心機一転Pure Noise Recordsへ移籍した1作目のアルバムでもある。疾走感と爽やかさのあるサウンド、力強い演奏が魅力的な彼らだが、今作もしっかりとそんな持ち味を生かした堅実な曲作りで、昨今のポップ・パンク・リヴァイヴァルの流れには追従しない、我が道を行く硬派なサウンドを展開している。今っぽい小洒落たジャンルレスな演出はせず、真っ向勝負にライヴを意識した盛り上がり方、シンガロング、エモいギター・リフ、その飾らない姿勢が心地よい。シンプルに何かテンションの上がるものが聴きたい日におすすめの作品。 山本 真由