DISC REVIEW
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2000年代初頭のヘヴィでダンサブルなインダストリアル・ロックやニューメタルを彷彿とさせる、ベラルーシのエレクトロニック・ロック・デュオ、NITROVERTS。世界に発信する名刺代わりの1枚となる今作は、お腹にズシンとくるヘヴィなリズムと中毒性のあるギター・リフで、グイグイ引き込むナンバーから、壮大な演出とエモーショナルなメロディで聴かせるナンバーもあり、アルバムとしての流れの作り方も上手い。スクラッチやサンプリングの使い方にさり気ないセンスがあって、あくまでロックをベースにしたサウンドへのこだわりが感じられる。ラップとエモメロ、シャウトがかわるがわる畳み掛けるTrack.4「Control」には、オーストラリアのラップコア・バンド A BROKEN SILENCEが参加。 山本 真由