DISC REVIEW
-
大ヒットした前作『Villains』から約6年、QUEENS OF THE STONE AGEが提示する最新作は、これまで以上に生々しいロックンロール・サウンドが印象的なアルバムとなった。"世界は1~2ヶ月で終わる"と歌いながら、漫然と生きることへの疑問を呈し、アグレッシヴ且つグラマラスなロック・スタイルで人間の本能や生への渇望を刺激する。さらに今作は、バンドのセルフ・プロデュースということもあり、多彩な経歴を持つメンバー個々の特徴が生かされた演奏が目立つ作品となっている。ダークな曲調やアンダーグラウンドな響きがありつつ、華のあるアートなロックに仕上がっていることも、QOTSAというバンドが長年ファンから支持され熱狂的に愛され続ける理由のひとつだろう。 山本 真由