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DISC REVIEW

Hellriot

2000年の結成以来、メンバー・チェンジを繰り返しながらも定期的に質の高い作品をリリースし続けているジャーマン・メタルの雄による最新作。通算12枚目となる本作に込められた鋼鉄の信念は、表題曲の1曲目から容赦なく迫りくる重厚なリフとクサメロを聴くだけでも十二分に伝わるはずだ。唯一のオリジナル・メンバーにしてフロントマン、Roberto Dimitri Liapakisの男ならぬ"漢"の哀愁が迸る唯一無二の声と圧倒的な歌唱力に裏打ちされた卓越したヴォーカル・パフォーマンスも、20年以上のキャリアを経てさらに磨きがかかった印象だ。移り変わりの激しい時代の流行りとは無縁の硬派なパワー・メタルを聴きたければこのアルバムを聴け、と言わんばかりの見事な快作である。 井上 光一