DISC REVIEW
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DEFTONESのヴォーカリスト Chino MorenoとFARのギタリスト Shaun Lopezによるプロジェクト、†††。2014年に1stアルバムをリリースし、これまでの彼らのバンド活動とはひと味違うアプローチでシーンに衝撃を与えた。久々のリリースとなる今作も、そのダークな雰囲気のウィッチ・ハウスとオルタナティヴ・ロックが交じり合うサウンドには中毒性があり、さらに、より洗練されたサウンドにはポップさが増している。特に先行シングルとして発表された「Vivien」は、エモーショナルなコーラスと感情を抑えたシンセ・サウンドのコントラストが美しく、非常に完成度が高い。かと思えば、「Day One」のようなドリーミーで軽快なポップ・サウンドも聴かせてくれるなど、様々な表情があって面白い。今回はEPということで6曲収録だが、フル・アルバムも示唆されているので†††の今後の動きにも注目だ。 山本 真由